Track 2 受け取るキモチ 繋げるミライ
活動日誌7 ぼくらのライブ・きみとのライフ! 1
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の声と共に、ダンス練習へと突入するらしい。
話を聞いていて、私達も慌てて立ち上がろうとしたんだけど――
「あぁ、少し休んでいて良いわよ? いきなり無理は良くないから」
真姫さんが苦笑いを浮かべながら、休憩するように促してくれた。
そんな真姫さんの言葉に、優しい表情で花陽さんが――
「そうだね? それに私達と同じ練習をする必要はないよ? 私達の練習を見学して、自分達の練習メニューを見つけるのが良いと思うから」
そう繋げてくれたのだった。
自分達の練習メニューを見つける――
私達は初めての練習と言うことで緊張が解けていなかったのかも知れない。
そうなんだ、私達は私達の練習メニューを考える為に、一緒に屋上に来たのだった。
だって、私達だけでは見つからないから――
闇雲に練習を考えるより、お手本を見て吸収して自分達らしい練習を探す為に、私達は屋上に来たのだった。
私はお姉ちゃん達から教えは請わない。
だけど、まったく無視をする訳ではない。お手本や参考には当然したいと思っている――だって、お姉ちゃん達が私達の目指す場所なんだから。
そんな風に考えた私は、亜里沙と涼風に目配せをしてから無言で頷いた。2人も私の考えが伝わったのか、無言で頷き返してくれていた。
まぁ、単純に花陽さんの言葉からの推測だったんだろうけど?
そのあとは座ったまま、花陽さん達の練習を真剣に眺めていたのだった。
♪♪♪
私達の真剣な眼差しを微笑みで返した花陽さん達は、フォーメーションを組むと――
「あっ、そこのPCの再生を押してくれるかニャ?」
「はっ、はい……押しました!」
凛さんが私達に向かって声をかけてきた。
ノートPCの隣に座っていた私は返事をすると、PC画面を覗きこむ。
すると、画面には音楽プレイヤーが表示されていた。
曲のタイトルは、えっと?
『まきりんぱな』
――まったく知らないタイトルだった。
新曲? いや、たぶん一昨日話していた新しい曲なんだろう。
と言うより、これ――
単純に真姫さん、凛さん、花陽さんの名前なんだろうって思った。
でも、なんでぱななんだろう?
『まきりんはな』より『まきりんぱな』の方が響きが可愛いからかな?
それとも――
パーフェクト・ナチュラルの略――いや、前者だな? きっと。
ちなみにプレイヤーのリストで――
『にこりんぱな』
と言うタイトルも発見したんだけど、勝手に押せないから普通に再生ボタンを押して声をかけるのだった。
私が声をかけると花陽さん達は微笑みを返したのち、表情を一変して真剣な表情になる。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ