Track 2 受け取るキモチ 繋げるミライ
活動日誌7 ぼくらのライブ・きみとのライフ! 1
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
姉ちゃんも私も穂むらの穂をもらって生を受けているのだから、私が着たって問題ないんだもん。
「みんな、着替え終わったみたいだし……屋上に行こっか?」
「「「はっ、はい!」」」
「……別に練習なんだから緊張しなくても大丈夫だよ?」
「「「……」」」
私達が着替え終わるのを見届けて、花陽さんは声をかけてくれた。私達は少し緊張で上ずった声をあげる。
そんな私達に微笑みながら花陽さんは優しく諭してくれた。
初めてとは言え、今からするのはライブでも本番でもない、ただの練習なんだった。そのことに気づかされて、私達は恥ずかしくなり俯くのだった。
♪♪♪
花陽さんの後を歩き、屋上へやって来た3人。
屋上に出ると、凛さんと真姫さんは既にストレッチを始めていた。
とりあえず、花陽さんは涼風と――彼女達の隣で、私と亜里沙もストレッチを始める。
数分かけて、じっくりと丁寧に体をほぐす。
激しいダンス練習や基礎体力を養う体力トレーニング。
大声を出す発声練習や歌唱練習にも、体の柔軟は必要なんだって。
下手に無理をすれば筋肉に負荷がかかる。ダンスのキレや連帯感には大事なのだと、絵里さんから教わったことみたい。
お姉ちゃん達は今やスクールアイドルのトップなのだ。
当然、他のスクールアイドルよりも注目されている。
少し油断も認められない重圧を持ち続けている。だからこそ念には念を入れているんだって。
私達も、そんな黙々と真剣に取り組むストレッチを、見よう見真似でこなすのだった。
正直な感想を言うね? 本当に凄かった。と言うよりも、他の言葉が思いつかないほどに凄かったんだよね。
私と亜里沙は体力トレーニングを続けている。涼風にしたってダンス練習や体力トレーニングは続けているって聞いていた。
それなのに――
ただのストレッチを一緒にやっていただけなのに、私達は既に汗びっしょりになっていた。
手足も弱冠悲鳴をあげている。
私達はストレッチが終わると地面に座り込んでしまった。と言うよりも、立っていられなかった。
それなのに花陽さん達はそのまま立っているし、汗もほとんどかいていない。
と言うよりも――
「それじゃあ、とりあえずアノ振りを練習するニャ!」
「そうだね? 穂乃果ちゃん達は来ないだろうから、アノ振りの方が良いかもね?」
「それは良いけど、何処からやるの? 昨日はサビ振りからだったじゃない? 確認のついでに、最初から通しで踊ってみない?」
「そうするニャ!」
凛さん
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ