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転生とらぶる
マブラヴ
1482話
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ターシャと呼ばれた女が何かを言い返そうとするも、正直そっちは既に相手にする必要は感じられない。

「申し訳ありません」
「部下を見れば上司の質が分かるというのは良く言われるが、この程度の奴等じゃな。……まぁ、いい。それで今回の件の責任はどう取るつもりだ? ソ連がシャドウミラーに対して宣戦を布告した。そう取られてもおかしくない出来事だが」

 他国の代表を殺そうとしたのだから、それは当然戦争になってもおかしくはないだろう。

「待って下さい! そんな事は決して!」

 戦争になったらどうなるのか。それは中国が証明しているというのを思い出したのだろう。
 事実、現在既に中国という国は実質的に消滅しており、日本の保護国という扱いになっているのだから。
 ソ連は中国と比べても国力は上だが、BETAにより国内を荒らされたのは事実だ。
 今はBETAに荒らされた国内もハイヴを取り返して基地化しているが、BETAに荒らされた場所はそう簡単に修復出来る訳でははない。
 他の世界からテラフォーミングの技術を得てはいるのだが、それだって別にソ連を優先しているわけではないのだから。
 そんな状況でソ連がシャドウミラーと戦争をする事になれば、それこそ蹂躙される結果しか存在しない。
 それが分かっているからこそ、ラトロワは何とかそれを避けようとしているのだろう。
 ぶっちゃけ、ソ連は今までシャドウミラーに対して怪しい動きをしてきたし、地理的にも中国と隣接している。
 であれば、ソ連も中国と同様日本の保護国にしてしまった方が手っ取り早くていいんだが。

「二度とこんな事はさせませんので、どうか寛大な処置をお願い出来ませんでしょうか?」
「二度と……か」

 呟きながら、この世の終わりのような表情をして下を向いている奴等へと視線を向ける。
 俺に襲い掛かってきて怪我をした者はそんな余裕はないが、幸いと言うべきか、襲い掛かるのに時間が掛かった連中はどうしようもない程に事情を理解している。
 自分達の行いで、ラトロワにとんでもない迷惑を掛けていると。

「こいつ等の様子を見る限り、これまでにも何度も同じ事を繰り返しているようだが? そして、お前はそれを知らなかったのか、知っていてもそれを止めなかったのか……どのみち程度の低い人間なのは明らかだろう。そんな程度の低い人間の言う事を信じろと?」

 自分でも厳しい言葉を言っているのは分かっている。
 それが、半ば八つ当たりに近いという事も。
 だが、俺には義理とはいえラピスという、イーニァとそう変わらない娘がいる。
 また、レモンを始めとした世紀の美女と呼んでもいいような美人を何人も恋人としている。
 そんな俺にとって、こいつらのやろうとした事、そして今までやってきた事は、どんな理由
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