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活動日誌6.5 これからのさむでぃ! (涼風プロローグ)
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知れ渡った。あの状態で隠し通せる訳もないと、苦笑いを浮かべる雪穂さんと亜里沙さん。
 だけど、その表情が安堵感と高坂さんへの感謝を含んでいるように思えていたのだった。
 3人が教室を出て行った後に、私はクラスメートに明日の朝、私達が話し合ったことを全て話そうと提案する。
 私の提案を聞いてくれていた全員が、心に抱えた悩みから解放されたような、晴れやかな表情で賛同してくれていた。もちろん、私も同じように晴れやかな気持ちになっていた。
 自分達では、どうすることも出来なかった壁を簡単に壊していってくれた高坂さん。
 改めて、高坂さんの魅力に()かれて彼女達に近づきたいと願うのだった。

 次の日の朝。
 私は教室に入ってきた雪穂さんと亜里沙さんへ近づくと、昨日の話を彼女達に始めた。
 私が彼女達に話を始めると、教室にいたクラスメートが私の周りに集まってきた。
 そんな大人数に囲まれながら、黙って私の話を聞いていた雪穂さんと亜里沙さん。
 私の話が終わると、苦笑いを浮かべながら彼女達の話をしてくれた。
 結局、お互いが同じことを悩んでいたみたい。
 それがなんだか可笑(おか)しくて、クラス中に皆の吹き出し笑いが響いた。
 こうして、私達は高坂さんのおかげで、見えない壁を壊して友達になれたのだった。

 だからと言う訳ではないけれど――
 私は雪穂さんと亜里沙さんと、共にスクールアイドルになりたいと言う想いが芽生えていた。
 もちろん入学式の日に彼女達を見た瞬間、私の心に淡い願望としては生まれていた想い。
 だけど、今日色々と話をして友達になれたことで、より強い希望として感じられたのだろう。
 だけど同時に、少し戸惑(とまど)いを覚えていた。
 確かに私は μ's に憧れて学院に入学した。だけど、いざとなると不安が(つの)る。
 私はスクールアイドルになれるのだろうか。そもそも、雪穂さん達に受け入れてもらえるのだろうか。
 正直、私は彼女達と違って何もない(・・・・)。ただのファンなのだし、部外者なのだと思っている。
 そして、姉がスクールアイドルと言うだけではなく、2人は中学からの親友だと言う。
 だから、2人だけでアイドルをやる為に音ノ木坂学院に入学した可能性だってある。
 クラスメートとしてなら仲良く接してもらえるかも知れないけれど、スクールアイドルの仲間としては受け入れてもらえるのか不安だった。
 
 本当なら、友達になれた朝の時点では――
 昨日雪穂さん達が入部をしたのを知っているのだから、私も今日入部をしたいと思っていた。
 だけど授業と言う、行動を制限される時間を(はさ)むことで、私の脳内にこんな否定的な考えが芽生え始めていた。
 そして、彼女達に「一緒にやりたい」と声を
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