Track 2 受け取るキモチ 繋げるミライ
活動日誌6.5 これからのさむでぃ! (涼風プロローグ)
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のファンなのだろう」程度にしか思っていなかった。だけど――
第1回ラブライブ! を目指していた時に、学院の学園祭で開催されたライブ。
そのライブで新曲を歌いきった直後、高坂さんが倒れると言うアクシデントに見舞われる。
突然の出来事で何がなんだかわからなくなって、呆然と立ち尽くしていた私の目に――
「お姉ちゃん!」と呼んで走って近づく、ファンだと思っていた彼女達の1人の姿が映っていた。
そこで初めて、彼女が高坂さんの妹だと気づいたのだった。
ううん。「そうなのかな?」って感じだったのかも知れない。だって、私は彼女の名前を知らない。
近所のお姉ちゃんと言う可能性もある。
だけど何故だか私は、彼女が『高坂さんの妹』のような気がしていたのだった。
その文化祭のライブは中断され、数日後に μ's がラブライブ! のエントリーを取り消したことを知った。
その話を知った時。もちろん悲しかったけれど、それでファンをやめるつもりは全然なかった。
違うのかも知れない。それ以上に応援したいと思えるようになっていたのだから。
だって、彼女達のあのライブには凄い感動した。
無理をしてでもステージを成功させたい――みんなに想いを伝えたい。
ラブライブ! への熱意が、見ている私の心にも熱意を灯していた。
そんな、見ている私も「頑張らなくちゃ!」って思えるようなライブだったと思う。
だから高坂さんのそんな想いに、私は強く惹かれていたのだろう。
私はエントリーを取り消した後も、変わらず応援し続けていたのだった。
そんな時、第2回ラブライブ! が開催されることを知った。
正直、私は彼女達が出場するのか、とても不安だった。だって、前回のことがあるから。
だけど彼女達は出場した。そして前回以上の感動を、彼女達のライブで感じることになった。
――それが絢瀬さん達の『卒業』と言う、彼女達の見えない絆によるものだと知ったのは、だいぶ先の話なのだけれど。
私は彼女達に前よりも強い憧れを抱いた。前よりも近づきたいと願った。
だから自分のできることを頑張ってきた。
とは言え、元々近づく努力は怠っていなかったはずだから、前以上にと言う意味なのだけれど。
音ノ木坂学院に入学する為に勉強も、スクールアイドルになる為にダンスや歌の練習も。
そう、少しでも彼女達に近づけるように頑張ったのだった。
♪♪♪
そして、この春。私は無事に高坂さん達の通う音ノ木坂学院に入学することができた。
入学式の日。
私が教室にいると、妹であろう彼女達が揃って教室に入ってきた。
彼女達の顔を見た私は、何とも言えない嬉
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