1章旧校舎のディアボロス
5話金髪シスターと新たな相棒との出会い
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優しく、神々しい女性の声が俺の中から聞こえた気がした。
俺はガバッと身を起こし、あたりを見回す。が、誰もいない
いや、ちょっと待て
俺の中から?
そんなことができるものなんて、俺は一つしか知らないぞ
『ええ、あなたの想像通りです。私は神器です』
その次の瞬間、俺の意識がまばゆい光に包まれる
そして俺を突如体が浮いたような感覚が襲う、そして目を開けると、そこにはたくさんの星がちりばめられているまるで宇宙のような空間があった
『ここはどこなんだ?まさか、宇宙か?』
『いいえ、ここは神器の最深部・・・私は一度あなたに姿を見せようと思いこの場にお呼びしました。』
俺は後ろから聞こえた女性の声に、耳を傾け、その声の方向に視線を向けた
・・・俺は言葉を失った
そこには一頭のドラゴンがいた
だけど、俺はこんなに美しく神々しいドラゴンに今まであったことがない
まるで一つ一つの羽が宝石やクリスタルだと錯覚してしまうぐらい綺麗な七色に輝く全身を覆えるほどの四枚の大きな翼、白銀に輝く鱗、俺と同じ真紅の瞳、そして何よりとてつもないほどの威圧感
俺はあの女性の声が目の前にいる龍のものだと理解した
『私の名はメルクリア。始まりと守護を司る始創の神龍メルクリアと申します』
目の前のドラゴンの声音は、とてつもない威圧感を放つものとは思えないほど、優しさに満ちていた
でも、なんで今更神器が?
本部では神器の反応はなかったはずなんだが
『そう困惑しないでください・・・私はあなたの神器であり相棒です。決してあなたの敵ではありません。それだけはわかってください』
『いや、ちょっと待ってくれ、さっきお前は自分のことを神器って言ったよな?なんで今更神器が発動したんだ?本部にいた時に検査をしてもらったけど、神器の反応はなかったんだぞ』
そうだ、グリゴリは神器研究が他の勢力よりも進んでいる。そしてそこで検査してもらった俺には神器はないと判断されたはずなんだぞ!?
すると、メルクリアは口を開く
『それはまた明日お話ししましょう。今日はお身体をお休みください。』
まあ、確かにそうだな。今日は遅いし
それに俺も正直いって今すごく眠い
『ああ、そうだな。じゃあそうするよ』
『ええ、では明日』
メルクリアはそう言うと四枚の翼を羽ばたかせて飛翔し、飛び去って行き、それと同時にさっきまで俺たちがいた空間が消え、俺は視界が再びまばゆい光に包まれる
気がつくと俺は意識が飛ばされ前と同じくソファーで寝そべっていた
しかし、始創の神龍か・・・龍
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