1章旧校舎のディアボロス
5話金髪シスターと新たな相棒との出会い
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救ってしまったのだ
どの神器もどんな種族にも平等に働くため、その癒しの力は本来、教会の敵である悪魔をも癒してしまったのだ
それを知った教会は彼女を「魔女」と呼ぶようになり、追放し見捨てた
そして行くあてをなくしたアーシアは日本のはぐれ悪魔祓いの組織に入り、堕天使の加護を得ることになった
それが彼女、アーシア・アルジェントの「聖女」から「魔女」と呼ばれるようになってしまった一連の出来事だ
あの時、はぐれ神父フリードが彼女を「魔女」といった理由だ。
「私は神様に対するお祈りが足りなかったんです・・・私は一人では何もできないし、この地に来た時も、イッセーさんに助けてもらえなかったら今頃どうなっていたかわかりません、それに私は力もありません」
彼女は涙を流しながら自嘲気味に言う
自分を否定して、心はボロボロのはずなのに無理に隠そうとして笑顔でごまかしている
「これもきっと神様の試練なんです。私が全然ダメだからこうやって試練を与えて修行するようしてくれているんです。今は、我慢なんです」
彼女はそう言う
・・・やめろ、それ以上自分を傷つけるな、そんなに自分を傷つけるなよ
今にも壊れそうな儚い小さな体が小刻みに震える
俺はその様子が見てられなくて彼女の頬を伝う涙を指で拭って、優しく頭を撫でた
「そんなのは神の試練なんかじゃない。それに君みたいな優しい子が傷つくなんて間違っている」
「ア、レンさん?」
彼女は目を丸くして見ている。
やっとわかった。
・・・この子には心の拠り所が必要なんだ。
今まで友達もいなかったこの子には、壊れそうなところを支えてくれるような友達が必要なんだ。
だったら、俺のやることは一つだけだな
「俺が君を助けてやる。俺だけじゃない、イッセーだっそういうさ。」
「ほ、本当ですか?」
「ああ、俺が言うんだから間違いなしだ。だから、今日はなにも考えずにもう休め、明日、イッセーに会わしてやるよ」
「は、はい、あ、ありがとうございます」
アーシアは涙を流しながら俺にそう言ってくる
嬉し泣きだといいんだがな
まあ、俺は今までのようにまもりたいものをまもるために戦おう。
それからしばらくして泣き疲れたアーシアを俺のベッドで寝かせた後、俺は端末を取り出し、祐斗に連絡した
『もしもし、アレン君かい?』
「ああ、俺だ。一応シスターアーシアは俺が保護して今は家にいる。」
『わかった、でも、君が無事で本当に良かったよ。』
祐斗の声音は本当に心配しているかのような声だった
「まあ、あれぐらいの堕天使なら適当にあしらえるからな。それでイッセーは?足を何発か撃たれてなかっ
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