1章旧校舎のディアボロス
5話金髪シスターと新たな相棒との出会い
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る。
「あ、あの・・・?」
「あ、ああ、すまん。つい、ほら、こっちに来てお茶でも飲んで落ちつけ」
「は、はい」
俺は彼女にリビングに置いてある椅子に座らせようと促すと彼女はおどおどしながらもゆっくりと座り、じっとする
俺はそれを確認した後、キッチンに向かい、冷蔵庫から冷やした麦茶をだし、コップに注ぎ、アーシアに渡す
「はい、どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
アーシアはおどおどしながら受け取りチビチビとお茶を飲む
んー、なんかこの子がお茶とかを飲むと絵になって保護欲が駆り立てられるなぁ
まあ、見た目が金髪碧眼の美女だし絵になるのも当然か。
「あ、あの、暁さん」
「アレンでいいよ、それでどうしたんだ?」
そう言うと、アーシアはゆっくりと口を開く
「初対面の人にこんなことを言うのも変だと思うんですけど。・・・私の過去・・・聞いてもらえませんか?」
「ああ、いいよ」
そしてアーシアは語り始めた
「聖女」と崇められ、その後、「魔女」と蔑まれ教会を追放された報われない末路を辿る一人の少女の話を、彼女は涙を流しながら話し始めた
それは彼女が小さい頃、欧州のとある地方で教会の前に生まれたばかりの子供が捨て子として捨てられていたことから始まった
そしてアーシアはそこで育てられたが、8歳の時にある出来事が起きた
ある日、怪我した子犬を見つけ、その犬を助けようとした時に、彼女の神器『聖母の微笑み』が目覚め、その回復の力で子犬の傷を完全に治したらしい
その出来事が教会に知れ渡ったことで、彼女は傷を癒す回復の力を持つ「聖女」と崇められるようになったらしい
それからは彼女の教会内での立ち位置はドンドン高くなっていった
当然だ。傷を癒すシスターそんな存在がいたら崇められるに決まっている
それを彼女自身が望んでないにしろ、周りの人間がそんな思い通りに動くわけがない
だが、そんな人々の行為は彼女をさらに孤独にしていった
それもそうだ、彼女が本当に心の底から望んでいたのは、周りから崇められることじゃない。自分を理解してくれる誰か・・・友達が欲しかったのだ
だが、それは叶わない
神器は人ならざるものの力だ。そんな力を持っている人間は周りから異質な目で見られる、だからずっと彼女は孤独だった
誰かに頼ることもできなく、守ってくれる人も話し相手になってくれる人もいない。誰もが彼女を「聖女」と崇め、孤高の存在、いや、孤独な存在に変えていった
それが神器を目覚めてさせしまったものの運命
そんな彼女に人生をどん底に落とすような出来事が起きた
ある日、教会の前に黒い翼を生やした悪魔を
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