紅玉の神秘
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い光で包み込み――6本の尾を9本に増やし、その体を金色に進化させる。
「マジかよ……」
鬼火で体力を削られ続けたヌマクローも倒れる。これで3対1、しかも相手はメガシンカと進化系がいる。自信家のエメラルドといえど、この状況には危機感を感じざるを得なかった――――その時。
「ルビッー!!」
「!」
起き上がったサファイアがルビーを呼ぶ。そこからのやり取りをしばらく黙って思考を巡らせながら見ているエメラルド。
「やっと起きやがったかサファイア!俺はポケモンが弱ったから助けを呼んでくる。それまで何とか持ちこたえろ!」
「ああ、頼んだぜ!」
「させない。キュウコン、炎の渦」
「フワンテ、風起こし!」
退避しようとしたエメラルドを逃がすまいとした炎を、風が舞い吹きはらう。その間をエメラルドとワカシャモは駆け抜ける。
助けを呼ぶのは嘘ではないが、まず自分が安全なところまで逃れるために――
「さあ……ここから、楽しいバトルのスタートだ」
「楽しい?……ふざけるな」
「ふざけてなんかいないさ。今から俺はこのバトルを見てるルビーを楽しませてみせる。それでルビーを取り戻す。あの時と同じように」
「……噛み砕け、メガクチート!」
「見切りだ、メガヤミラミ!」
サファイアの態度にしびれを切らしたのか、無視して指示を下すルビー。その二角による噛みつきを、メガヤミラミの宝石の大盾が防ぐ。
「キュウコン、ヨマワル、鬼火。」
「この瞬間、メガヤミラミの特性発動!」
キュウコンとヨマワルの周りから、人魂が揺らめいてメガヤミラミに放たれる。それを待ってましたとばかりに、楽しそうにサファイアは言う。
「私のメガヤミラミは相手の変化技を無効にして、更にその技を反射します。マジックミラー!」
「何!?」
ルビーは驚く。反射された鬼火は的確にメガクチートとヨマワルを狙い、命中した。
「これにより、ヨマワル、そして強力な攻撃力を持つメガクチートの攻撃力はダウンです。そして今度は私の番!カゲボウズ、フワンテ祟り目!相手が状態異常になっていることで、こちらの威力は2倍になります」
「く……!」
Vサインをしながらサファイアは指示を出し、闇のエネルギーが状態異常になっている二匹に対して力を増して放たれる。ヨマワル、メガクチートはまともに受けて吹っ飛ばされた。特にヨマワルは消耗が大きく。今にも地面に転がりそうな低さで浮かぶのがやっとの様だった。
「小賢しい……キュウコン、火炎放射!」
「影分身だ、カゲボウズ!」
キュウコンの尾から放たれる
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