暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第68話「始動」
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けど、誰もいないよ。』」

 遠くからアルフを見つけたシャマルの念話が飛んでくる。
 それにアルフは答え、とりあえず合流する事にする。

「...転移を妨害されて、そのまま皆バラバラになったのね...。」

「あたしとシャマルが近くにいたのは偶然かい?」

「多分そうね。」

 合流し、今の事態を解析する二人。

「こんな事をするのは...。」

「偽物...。」

「ええ。...こんな回りくどい手口を使うだなんて...。」

 その場にはいない偽物に対して、シャマルは溜め息を吐く。
 まるで嫌がらせのような妨害なのだ。呆れるのも仕方がない。

「それに....これを見て。」

「っ、これは...!」

「...近くにジュエルシードの結界を見つけたわ。」

 シャマルが示すのは、クラールヴィントによるサーチャーの映像。
 そこには、ジュエルシードが展開する結界があった。

「...あたし達二人で行くしかないのかい?」

「そうなるわね。...幸い、私が後衛、貴女が前衛でバランスはいいわ。偽物への警戒が手薄になるけど、ジュエルシードを放置する事もできないし...。」

 二人だけというのが不安であるが、二人は結界の場所へと向かった。

「....待って、誰か近くにいるわ。」

「誰だい?」

「.....えっと、あまり...いえ、全く頼れそうにないわね...。」

 歯切れを悪くしながらいうシャマルに、アルフは訝しむ。

「...一体、誰なんだい?」

「....王牙君よ。」

「.........。」

 その一言で、アルフは納得した。

「...確かに、頼れない...いや、頼りたくないね。」

「でも、さすがに実戦でそんな我儘は言ってられないわ。バラバラになっている今、少しでも戦力を上げないと...。」

 嫌々ながらも、二人は近くにいる王牙と合流しにいった。











「うーん...皆見つからへんなぁ...。」

「やはりバラバラに飛ばされたのでしょう...。」

 臨海公園の住宅街側の上空を、はやてとリインフォースが飛ぶ。
 はやての傍にいたリインフォースが、咄嗟にはやてを掴んだ事で、二人は離れ離れにならずに済んだのだ。

「そうやったとしたら、どうして合流しようか...。」

「ジュエルシードの反応があった場所は、ここからだと臨海公園が近いです。もし、合流するつもりであれば、そこに集まる可能性が高いかと。」

「そっか!ジュエルシードの場所に行けば、誰かいるかもしれんもんな!ナイスやリインフォース!」

 そういうや否や、はやては臨海公園に向かって飛ぼうとする。

「待って
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