第3章:再会、繋がる絆
第68話「始動」
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ば、偽物だけだ。
「(読まれてた...!これだと、皆バラバラに転移される...!)」
これではせっかくチームを組んだ意味がない。
とにかく、臨機応変に対処しなくては...!
「椿!」
「っ!」
咄嗟に最も近くにいた椿の手を握る。
よし、これで少なくとも椿とは離れ離れにはならない...!
...そう思った瞬間、座標が狂った転移は完了した。
「っ....。椿!」
「....いるわ。」
転移された先...人気のない路地裏にて、椿がいるか確認する。
「...してやられたわね。」
「ああ。...まさか、転移する瞬間を狙ってきたとは...。」
そう考えると、ジュエルシードの一斉発動も偽物の仕業だろう。
同じジュエルシードなら、位置ぐらいなら探し出せるかもしれないし。
なお、シュラインはジュエルシードに人格を移しているだけなので例外だ。
「エイミィさん!」
すぐさまアースラと通信を取ろうとする。
...が、ノイズしか聞こえず、通信ができそうになかった。
「リヒト...またか?」
〈...厳密には違いますね。妨害には変わりありませんが、それは転移の付随効果です。アースラの方から解決してくれるでしょう。〉
「そうか...。」
ならば、今取れる手段は...。
「リヒト、シャル。辺り一帯をサーチ。ジュエルシード及び誰かいたらそっちへ向かう。」
〈わかりました。〉
魔力結晶をリヒトに押し当て、その魔力で探知魔法を使う。
リンカーコアが少し回復した今なら、魔力結晶と術式を誘起させる事ぐらいはできる。
「...どうするつもり?」
「とにかく、誰かいれば合流。ジュエルシードも放置できないから、発見したらせめて結界ぐらいは張っておくつもりだ。」
「...そうね。」
今取れる最善手はそれぐらいだ。
後は、偽物がどう動くかだが...。
「...既に相手の思惑の時点で、考えるだけ無駄か...。」
思いつく事のほとんどが偽物の想定内だろう。
余程の事がない限り、しばらくは掌の上だ。
「(僕自身が僕の手を読むとしたら...まぁ、“全て乗り越えてくる”が結論だろうなぁ...。間接的な方法じゃ、効果は少ないだろうし。)」
自惚れのようだが、実際そんな気しかしない。
...とはいえ、直接的な戦闘力は偽物の方が上だ。おそらく、そこで僕を仕留める気だ。
〈....見つけました!ジュエルシードの反応と...これは、奏様です!それと、遠くにユーノ様もいます!〉
「よし、まずは奏の方だ!二人とジュエルシードの反応の距離は?」
〈奏様が大体
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