第3章:再会、繋がる絆
第68話「始動」
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..ね。
...あ、もちろん転生に関わる事は省くよ?
「...なるほどね...。」
「優しい子なんだな...。」
「うん。...その代わり、自身を顧みないけどね...。」
粗方説明し終わり、父さんがそんな感想を漏らす。
「...司さんは、報われるべきなんだ...。だから、絶対に助けないと...!」
「...その子の過去に一体何があったの?」
「...言えない。僕だけは知っているけど、司さんからすれば、他の人がその事情から説得しに行っても、説得力がない。拒絶されるだけだと思う。」
応じてくれるとすれば、それこそ僕のように、司さんの前世を知っていないと...な。
「そう...。...辛い過去なのよね?」
「それこそ、自分がいなくなればいいって思うほどには...だろうね。」
「......。」
僕の言葉を聞いて、母さんは考え込む。
「...その子の両親はどうしているんだ?」
「司さんの両親は魔法は知っているけど使えないからね...。魔導師としての行動を容認しているだけで、普通に暮らしているよ。...今は忘れているけど。」
「そうか。」
同じ親として少し気になったのだろうか?
「....要となるのは優輝なのね?」
「多分ね。」
「分かったわ。私たちも、全力でサポートするわ。」
自惚れ抜きで、司さんに話が通じるのは司さんの前世を知る者としての僕のみだろう。
他の人では前世は知らないし、どんな目に遭ったかも知らない。
「まぁ...まずは、目の前の事からだがな...。」
「そうだね....。」
気持ちを切り替え、ジュエルシードの事に集中しようと思った。
その瞬間...。
「っ...!アラート!?」
「まさか...!」
突然食堂に鳴り響くアラート。
これが鳴るという事は、当然緊急事態が発生したという事だ。
『皆!すぐに会議室に集まってくれ!!』
「了解!!」
クロノから通信が入り、急いで向かう。
「何があったんだ!?」
会議室に入ると同時に、僕はクロノにそう聞く。
既に何人か来ており、同じように気にしていたようだ。
「....ジュエルシードが、一斉に発動した。」
「なっ...!?」
「詳しくは皆が集まり次第話す。」
その一言だけでも、緊急性が理解できた。
...何個あるかは不明だが、地球上のジュエルシードが一斉に発動したんだ。
その危険性は計り知れない。
「一つ一つがあのレベルだとすれば....っ、数によっては対処しきれるか...?」
「分からないわ...。...はやて
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