行こうよ まぶしいオタクの世界
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本郷は期待に胸いっぱい。欲望に満ち溢れていた。
今日は新作フィギュアの発売日。はちきれんばかりのおっぱいが目当てだ。
最近ではエロマンガのフィギュア化も行われている。
明「この作者の造詣は実にすばらしい」
評論家ばりの目利きをするが、本郷くんの目はそれこそバイヤー並みの目をもつ。
コ○ブキヤに並びながら開店時間を待つ。明け方といえど発売を待つ漢たちが地面に座っている。
オタクA「ことねちゃんペロペロペロペロ!!!」
オタクB「ああああああ、ふぁっくしてぇぇぇぇぇぇ」
オタクC「修羅ぱんつ! 修羅パンツ!」
頭にコスプレのパンツを被り、傘を二本わしづかみにして踊りを舞う集団だ。
明「実に! アキバだ!」
本郷これを快活に笑う。
明「かかかっ!」
開店時間。
店内に目の血走る漢たちが雪崩を打って入ってくる。
オタクA「いやああああああああ!!!」
オタクB「ふぁぁあああああああく!!」
オタクC「衝動を……おさえきれないっ!」
雄たけびを上げる集団をよそに、本郷はなんなくゲット。
時代は変わった。限定といえども売り切れるなんてことはめったにない。
明「これはこれで面白くないな……」
限定につられるというのは日本人らしいが、入手が難しいものほど手に入れたくなるのが心情。
???「お目当てのものは手に入りましたか?」
本郷は不意に声をかけられる。
振り向くと和泉 くるみの姿がそこにあった。メガネ姿に制服という。しかも清楚な様子なので場違い感さえあった。
明「お前は……インフルエンスの……」
くるみ「お久しぶりです。本郷さん」
明「和泉 くるみか」
くるみ「覚えててくれたんですね」
笑みを浮かべて本郷の顔を覗き込む。
明「ちぃ……面妖な」
くるみ「ひどいっ……」
目に涙を溜める姿に本郷はたじろがない!
明「ちらっと目薬見えたぞ」
くるみ「ばれちゃいましたか。それより、なにしてるんですか?」
明「この、魔法少女ことねちゃん 陵辱シーンのフィギュアを買っていた」
本郷は惜しげもなく彼女の目の前にパッケージを差し出す。
くるみ「ひぇ……」
明「なんだ? 触手くらいアキバにいれば余裕だろう」
くるみ「わたしは、オタクじゃないですから……」
明「な、なんだと……」
和泉のその言葉に本郷はたじろいでしまう。
明「じゃあ、なんで秋葉原にいるんだ!」
くるみ「近くの本屋で売ってない本も買えるので」
彼女はゆるめに下げたリュックからいくつかのマンガを取り出す。
明「ああ、web漫画のコミックか」
くるみ「こういうの近所の本屋さんだと置いてなくて」
明「そうだな。ここはアキバ、何でもそろうからな」
不敵に笑みを浮かべる本郷に、彼女は近づいていく。
くるみ「ぴたり」
明「うぉっ!」
本郷は
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