Track 2 受け取るキモチ 繋げるミライ
活動日誌6 ゆうじょう・のーちぇんじ! 3
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部できない訳じゃない。それは前に私が思ったことだった。
それに――
彼女がスクールアイドルを目指していないとも限らない。ただ、私達と一緒に目指さないだけなのかも知れない。
実際に亜里沙だって元々は μ's に入ろうとしていたんだから。
そもそも冷静に考えれば――
お姉ちゃん達が μ's を9人だけのものにしたから、私達は私達だけでスクールアイドルを目指したのだけど――6人になったのなら、後から加入しても問題ないのかも知れない。
もしくは、ソロで活動したいのかも知れない。
自分でメンバーを集めて活動したいと言う考えもある。
学年単位で複数のスクールアイドルを有しても特に問題はないだろうから。
だから私達の誘いを断っただけ――それだけの話だと思った。
だって私達に遠慮する必要なんてないんだもん――そんな風に結論を出した私は彼女に微笑みを浮かべた。
私の表情を見た彼女は、少しだけ安堵の表情に変えて私を見ていたのだった。
ところが――
「それじゃあ、今日から3人は同じユニットで活動するんだよね? 頑張ってね?」
「凛達もフォロー入れるから、安心するニャー!」
「まぁ、みんな付いているから自分達の出来る範囲で頑張って?」
花陽さん達は私と亜里沙――そして、高町さんに向かって同じユニットで頑張ってと言葉をかけた。
えっ! いや、私と亜里沙はともかく高町さんもって?
そんな驚きを覚えた私と亜里沙は彼女を見たのだが――
「ありがとうございます。頑張ります」
高町さんは嬉しそうに、答えていた。
「えっ? あの……花陽さん?」
「どうしたの? 雪穂ちゃん」
「私と亜里沙はともかく、高町さんは――」
「――あっ、あのね? 雪穂さん……」
とりあえず、誤解は解いておこうと花陽さんに声をかけたのだけど――
私が「高町さんは違います」と伝える前に、少し焦り気味な彼女自身に声をかけられた。
何がなんだかわからなくなっている私を見て――
「……それじゃあ、私達は少し席を外すから3人で話し合って?」
花陽さんが微笑みながら、そう言って席を立ち部室を出ようとする。
それに倣い、凛さんと真姫さんも立ち上がり、私達に笑顔で手を振ると部室を出て行くのだった。
まだ、この部室に馴染んでいない新入生3人だけの空間はどことなく落ち着かない感じがした。
そんな落ち着かない空間を変えようと、静まり返っていた空間の中――高町さんが緊張した面持ちで口を開くのだった。
♪♪♪
「……お昼休みはごめんなさい。突然でビックリしてしまって」
「それは良いよ? 私が悪かったんだし」
「あの時は、あんなこと言っちゃ
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