Track 2 受け取るキモチ 繋げるミライ
活動日誌6 ゆうじょう・のーちぇんじ! 2
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昼食を終えたのを見計らって彼女の前まで歩いていった。
「高町さん……」
「……雪穂さんと亜里沙さん。どうかしたの?」
私が声をかけると高町さんは顔を見上げて微笑みながら返答した。
ちなみに彼女が私達を名前で呼ぶのは――お姉ちゃん達のことも話すことがあるから混同しない為なんだって。
まぁ、友達になれたと言っても、さすがに入学して3日で名前を呼び合えるほど仲も良くなれていないしね?
「今、大丈夫?」
「えぇ、大丈夫だけど?」
「あのね? 私達、アイドル研究部に正式に入部したんだけど……」
「――あぁ! 昨日高坂さんが来たのって、そう言うことだったのね?」
「……うん、お恥ずかしながら……」
「素敵なお姉さんだと思うわよ?」
「ありがとう」
私は高町さんに彼女の都合を聞いてみた。ほら、彼女の予定を邪魔できるような話でもないしね?
とりあえず大丈夫そうなので、本題を切り出すことにした。
一応、話の流れ的に私と亜里沙が入部をしたことを話すと、彼女の口から昨日の話が出てくる。私は昨日のお姉ちゃんの行動を思い出し、恥ずかしくなって彼女に伝える。
するとフォローを入れてくれたので、苦笑いを浮かべてお礼を告げたのだった。
お姉ちゃん達のファンなんだし、悪くは言わないだろうけどね?
「それでね?」
「うん?」
「私達と一緒にスクールアイドルをやってみないかな? って思ったんだけど」
「……えっ?」
「あっ! 無理にって訳じゃないんだけど……お姉ちゃん達のファン同士、一緒に活動できたら嬉しいかなって思っただけだから」
「…………」
「……もしかして、スクールアイドルに興味はなかった?」
「……そんなことはないわよ?」
「そっか……良かった……どうかな?」
雰囲気的に話がしやすそうだったから、そのままの流れで単刀直入に聞いてみる。
一緒にやらない? と聞かれた彼女は驚きの表情とともに声を発した。
確かに、私達は知り合って3日目だ。お姉ちゃん達のファンだと言う共通点があったとしても突然一緒にやろう! って言われて2つ返事で承諾なんてしないだろう。
あっ、ココでの重要な部分は付き合いが長くないこと前提ですからね?
突然、一緒にスクールアイドルをやろう! って言われたことじゃないので誤解しないでくださいね! ことりさん?
だから自分の素直な気持ちを彼女に伝えたんだけど、彼女は私と亜里沙をジッと見つめながら無言になってしまっていた。
その無言が不安になって、私はスクールアイドルに興味があるのかを訊ねる。
いや、お姉ちゃん達のファンが全員スクールア
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