5VS6!メガシンカVSメガシンカ
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ネビリムと呼ばれた少女は不敵に、不遜にシリアを見て笑った。ミミロップの背からぴょんと降りて、シリアを指さす。前髪の耳のような部分がぴょこんと揺れた。
「そう!このシンオウ一!否、世界一強可愛い(つよかわいい)四天王ことネビリムがあなたを倒しに来てあげましたよ!私の可愛いポケモンたちと、パ……博士の科学力が合わさればあなたなどけちょんけちょんです!」
「困りましたね、あの時のリベンジのつもりですか?そんなことのためにあの博士に手を貸すのは感心しませんよ」
額を手で抑えるシリア。どうやらネビリムとシリアは過去にもあったことがあるらしい。シリアはその時のことを話し始める。
「懐かしいですねえ。シンオウリーグとホウエンリーグでの交流会の時にあなたが私にバトルを挑んできた時からもう早2年ですか。確か試合の結果は……6-0でしたっけ?」
「なっ!何を失礼な、3-0です。あの時は3対3だったでしょう!」
どうやらこの少女、昔シリアにボロ負けしたことがあるらしい。そのことを掘り返されてネビリムは耳まで真っ赤になった。
「ああ、そうでしたね。……で、あの博士の科学力とやらがあればそれを埋められると?」
「と、当然です。そもそもあの時の勝負はきっと何かの間違いだったんです!美しいシンオウ地方の中でも一番強可愛い私が暑苦しくて野蛮なホウエン地方のトレーナーに負けるなんてありえないんですよ!」
何を根拠に言っているのか知らないがネビリムはホウエン地方自体を見下しているようだ。サファイアがむっとなって言い返そうとするが、ルビーに止められる。
(……ここは兄上に任せておきたまえ、今の君やボクじゃ太刀打ちできる相手ではなさそうだよ)
確かに彼女はシンオウの四天王らしい。そんな相手に立ち向かうのは今のサファイアには無謀だ。
(でもだからって、黙ってみてるなんて……)
「困りましたねえ、その様子では退いてくれなさそうですし……手っ取り早く、始めましょうか。――ヤミラミ、出番です」
「ふっ、一匹だけですか?悪いですが強可愛い私は最初から全力で行かせてもらいますよ!出てきなさい、エルレイド!!そして行きなさいミミロップ!」
ヤミラミ一体に対して、容赦なく二体目を出し、カメラを前にしたアイドルか何かのようにポーズをとる。
「さあ、このシンオウ一強くて可愛い私たちの伝説のリベンジバトルのスタートです!」
ネビリムが腕につけているサークレットにはめられた小さな石と、ミミロップの体が桃色に光り輝く。光はミミロップを包む渦となり、その体を隠す。
「まさか……」
「これは!!」
シリアが驚いた表情を見せ、サファイアも固唾を飲む。そしてネビリムは天に手を掲げ、高らかにその名を呼んだ。
「更な
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