5VS6!メガシンカVSメガシンカ
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「さて……残るは後2体ですね。まだやりますか?」
「……当然ですよ。出てきなさい、ミミロップ」
メガシンカ形態のミミロップが再び姿を現す。そしてネビリムはこう口にした。
「チャンピオン・シリア。提案があります」
「聞きましょう?」
「この勝負――私のメガミミロップとあなたのメガジュペッタ、一対一の勝負で決着をつけませんか?」
「ほう……」
現状、ネビリムの残りは後2体でシリアの残りは3体。しかもミミロップは麻痺している。状況は明らかに不利――よって、ネビリムはこのショーという状況を逆に利用した。
(これがもしメガストーンをかけた戦いだと知れていれば当然呑まれないでしょうが、観客がいる状態で否定すればチャンピオンとしての器を下げることになる。さあどうしますシリア……)
固唾を飲んで反応を待つネビリム。数秒の沈黙の後――シリアは笑顔で答えた。
「いいでしょう、その勝負、乗って差し上げましょう!」
「いいぞいいぞー!」
「さすがシリア、エンターテイメントってやつをわかってるぜ!」
「ふ……後悔しても知りませんよ」
「大丈夫ですよ、勝ちますからね」
「ならば……いきますよ!ミミロップ!」
これが実質最後の勝負。ミミロップは今『きもったま』を有している。ならばこれしかない。
「とびさざげり!!」
「スキルスワップだ!」
「!!」
ミミロップが助走をつけてジュペッタにとびひざ蹴りを放つ。そしてジュペッタは――今まで何度もネビリムが使った技。スキルスワップを発動した。ジュペッタとミミロップの特性が入れ替わる。つまり――
「そんな……」
ミミロップのとびひざ蹴りはジュペッタの体をすり抜ける。『きもったま』を持たなければノーマルタイプの技はゴーストタイプに当てられない。そしてとびひざ蹴りは、外れた時大きな反動を受けるデメリットを持つ。その蹴りは思い切り地面にぶつかり、ミミロップを倒れさせた。
「決まった!シリアの勝ちだ!」
「すごいよ、あれだけスキルスワップを使った相手にスキルスワップでとどめを刺すなんて!」
観客の歓声に手を振って応え、ネビリムに歩み寄るシリア。そして振る手を、そっとネビリムに差し伸べた。
「素晴らしいバトルでしたネビリムさん。さ、ポケモンセンターに行きましょうか。お話ししたいこともありますしね」
これはショーであってショーではない。シリアをしては彼女を通じてあの博士のことをいろいろ聞くつもりなのだろう。ネビリムはその手を払いのけた。
「……覚えてなさい!今回は私の負けですが……次会うときは、あなたなんかけちょんけちょんにしてやるんですからねー!!」
瞳に涙を
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