第十八話 ワーグナーとヘタレ
[8]前話 [2]次話
第十八話 ワーグナーとヘタレ
イタリアにワーグナーを聴かせてみることにしたドイツ。早速バイロイトに連れて行きました。何といってもワーグナーはここなのですから。
「うわーーー、ここでワーグナー聴けるなんてーーー」
バイロイトの歌劇場に入るとイタリアはもう上機嫌です。上演がはじまる前からはしゃいでいます。
「ワーグナーは好きだったのか」
「大好きだよ」
「そうか」
(それでもあれなのか。まあいい)
とりあえず聴かせることにしました。これでイタリアが強くなれば言うことはなしですから。
それで聴かせてみました。それからすぐに。
イタリアはフランスと喧嘩です。ところがすぐに。
「ドイツーーーードイツーーーー」
「・・・・・・駄目なのか」
あっさりフランスにやられてしまいました。それもボロクソに。
「助けてーーーー助けてーーーー」
「ああ、わかった」
(やっぱり駄目なのか?)
心の中で考えながらイタリアを助けるドイツでした。結局ワーグナーを聴いてもイタリアはイタリアのようです。ドイツはこれについてもまた考えてしまうのでした。
「何故なんだ、トマトだけじゃないのか」
また考えることになったドイツ。彼の悩みは本当に尽きません。
第十八話 完
2008・1・14
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ