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幽雅に舞え!
挑戦!カナズミジム
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終了し、ルビーがバッジをポケットにしまう。その時だった。


「大変だ、ルビー!シリア!今さっき、テレビで……」



 一方、カナズミシティの西側から自転車を走らせながらポケナビでテレビを見ていたエメラルドは(良い子は真似してはいけません)突然テレビをジャックして出てきた映像に思い切り噴出した。何せさっきぶっ飛ばしたばかりのわけわからん博士が平然とテレビに出てきているのだから。

「あんにゃろ、平気でいやがったのか……!」

 まずそこを気にするあたり大概悪党じみているエメラルドだが、ティヴィルのメガストーンを頂くという言葉には、悪だくみを思いついた顔をして

「なるほどな……つまり俺様がメガストーンを手に入れれば、わざわざこっちから探すまでもなく向こうからやってくることか、おもしれえ。こうなりゃすぐパパに連絡だ!」

 テレビでの放送が終わると、エメラルドは早速自分の父親に電話をした。エメラルドの父親はデボンコーポレーションのかなり上の方の役員をしていて、エメラルドのことをたいそう甘やかしている。エメラルドもそれをわかっていて、父親の前では猫をかぶっているのだった。一人称も『僕』である。

「パパ!今の放送見た?なんか悪い奴らがメガストーンを集めようとしているって!」
「……ああ。それがどうかしたのか、エメラルド?」
「僕、あいつらの悪事をするのなら、ほっとけない!だから――僕に一つメガストーンを渡してほしいんだ!あんな悪い奴ら、僕の力でやっつけてやる!」
「なに?だが……それは危険だ」
「大丈夫だって!僕の強さは父さんも知ってるだろ、だからさ!」
「……わかった。可愛いお前の頼みだからな。すぐに届けさせよう」

故にメガストーンだろうが何だろうが頼んでしまえばすぐに届く確信があった。勿論、エメラルドの目的は勧善懲悪などではなく自分に恥をかかせたあの博士を今度こそ自分の力だけでぎゃふんと言わせることである。

そしてその場で待つこと数十分。バラバラというヘリの音が聞こえてきて。空からトレーナー側に必要なキーストーンと、ポケモンに対応するメガストーンが――3つ、送られてきた。エメラルドは父親に連絡する。

「パパ、しっかり届いたよ!3つメガストーンが届いたけどもしかして……」
「ああ、お前の今持つ3匹のポケモンは全員メガシンカに対応しているのだ。尤も、最終進化を終えなければその力を発揮することは出来ないが……ともかくエメラルド、無茶はするなよ」
「わかってるって、パパ!愛してる、ありがとう!」

 エメラルドは電話を切る。対父親用の笑みを悪ガキのそれに変えて、エメラルドはさっき来た道を引き返した。

「よぉし……なんか第一の刺客とやらがシリアの元に向かって
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