挑戦!カナズミジム
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テレビの画面が一旦ブツン、と切れ、徐々に違う映像が映し出される。
「……あいつは!」
『あーあーあー……ハッーハッハッハ!とぉーくと聞きなさい一般市民たちよ!これからホウエンの地に轟く美しき我が!ティヴィルの言葉を!』
痩せぎすの体に、研究者じみた白衣の男の狂気じみた甲高い叫びがテレビから響く。突然の出来事に周りの人はぽかんとしてテレビを見ていた。サファイアにも、ただテレビを見ていることしか出来ない。
『ンーフフフフ、突然の登場に恐らくあなたたちには理解がおぉーいつかないでしょうが……私の目的はずばり!このホウエン地方に多く存在するとある石の謎を解明し!そのすべてを頂くこと!』
(とある石……?)
何故かそこでもったいぶるように言葉を止め、謎の一回転を決めた後、博士は演説を続けた。
『その石とぉーは……ずばり、メガストーン!』
「!!」
『このホウエンにのみ数多く現存し、チャンピオンを初めとする強力なトレーナーが持っているアレです。あれはそこぉーらのトレーナーが持っていていいものではありません。私こそが!メガストーンという強力な力を支配するべきなのですよぉー!』
メガストーン。ポケモンに通常の進化とは異なる『メガシンカ』という力を与える不思議な石。なかなか見つかるものではないがそれでも他の地方に比べると圧倒的に存在する数は多いという。
『そのために私は悪の秘密組織……【ティヴィル団】を設立します。そぉーしてその目的は!一つ、この地に眠るメガストーン、及びメガストーンの研究施設の機械、データをいただくこと!二つ、メガストーンを持っているトレーナーからメガストーンを奪うこと!』
無茶苦茶を要求を真面目に、狂気的に言うティヴィルの態度はまるで昔ゲームに出てくるような『悪の博士』そのもののようにサファイアには思えた。
『そうそぉーう……これも言っておかなければいけませんねぇ。つまりそういうことぉーなので……私、いや。【ティヴィル団】』は、チャンピオンに宣戦布告をさせていただきます、彼を倒した時、このホウエン地方はこのティヴィルの元に跪くでしょう』
確かにチャンピオンのシリアを倒せたならそれはホウエンの人々にとって大きなショック足り得るかもしれない。だがティヴィルの言葉の響きには他にも何か意味が含まれているような気がした。
(でも……シリアがあんな奴に負けるはずがない。現にあの時もあっさりやっつけてたじゃないか)
そう思うサファイアだったが、博士は更にこんなことを言い出した。
『すでに第一の刺客はチャンピオンのもとに送っています……ンーフフフフ、もしかしたらあっさり倒してしまうかもしれませんねぇ。
と、話がそれましたが……ともかくそういうことなので、特にホウエンの研究者
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