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幽雅に舞え!
挑戦!カナズミジム
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した。それをみたヨツタニが言う。
「……二体目のポケモンにチェンジですか?」
「いいや、違うさ」
「わかりました……それでは、そのまま転がるです!」
 ダンバルの右から、左から、後ろからイシツブテの転がるが命中する。ダンバルの浮遊するからだが徐々にふらついていく。

(まだだ……まだ耐えられる)

 ――そしてついにチャンスが来た。それは、目を閉じたダンバルの真正面からの攻撃。
 
「今だダンバル!思いっきりぶつかれ!」
「−−!」

 ダンバルが目を見開いて、真正面から猛スピードで転がってくるイシツブテに突進する。お互いの出せる最高速度同士でぶつかり、金属と岩のぶつかり合うすさまじい激突音がジムに響いた。

「……戻って、イシツブテ」

 イシツブテは転がる勢いを失って倒れる。そしてダンバルも何回にもわたる攻撃を受けて既に限界寸前だった。突進の反動で、地面にごとりと落ちる。
「……ありがとな、ダンバル。信じてくれて」
 サファイアとダンバルはまだ出会ったばかり。フワンテのように自分の意思でサファイアの手持ちになったわけでもないから自分の言うことを聞いてくれるか不安だったが、しっかりと答えてくれたことを褒めた。
「でも、ここからが本番ですよ……出てきて、ノズパス!」
「頼むぞカゲボウズ!」

(シリアの見てる前で……負けられない!)

これでお互い残り一体。恐らくこのノズパスはさっきのイシツブテよりも強いのだろう。だけどサファイアは負ける気がしなかった。

「ノズパス、岩落とし!」
「カゲボウズ、影分身!」

二人が同時に指示を出し、カゲボウズがノズパスの岩落としを避ける。さっきも見た技だけに回避は容易だった。
「カゲボウズ、鬼火だ!」
 揺らめく炎がノズパスに飛んで行く。ノズパスの動きは見るからに重たそうで、とても避けられるとは思えなかった。
(相手を火傷にすれば、祟り目の効果で状態異常の相手に対して威力を一気に上げられる。それで勝負を決めてやるぜ!)
「させません。ノズパス、岩石封じ!」
「!」
 ノズパスとカゲボウズの間に巨大な岩が鬼火の進路を封じるように降り注ぎ、鬼火はノズパスに当たらない。だが、その程度なら予想の範囲内だ。
「岩を壁に……ならカゲボウズ、分身に紛れて近づけ!」
「ノズパス、続けて岩石封じ!」
 カゲボウズが位置を気取られないように左右にふらふらと揺れながら近づいていく。岩石封じが飛んでくるが、分身に当たるだけで本体にはかすりもしない。十分近づいたところで、サファイアは命じる。
「よし、鬼火だ!」
 カゲボウズの本体が現れたのはノズパスの真後ろ。至近距離まで近づいているがゆえに、岩の壁は張れない
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