猛攻のエメラルド
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に瀕死寸前でほざくなっつーの。別に俺は逃げてたわけじゃあねえ。町の中で戦いたくなかっただけなんだよ!いけっ、ヌマクロー!」
「……ふん、大人しく差し出さなかったことを後悔するがいい!行くぞ、2号3号!そしてマグマッグ!
「ああ、行くべきだラクライ!」
「同じく、ユキワラシ!」
3対1のポケモンバトルが始まる。一見とてつもなく不利な状況だが翡翠色の目の少年に焦りはない。むしろ絶対的な自信に満ち溢れている。
(あいつら、3対1で平気に……)
加勢するべきか迷う。ガスマスク集団の行いは相変わらず非道だが、向こうも博士から無理やりポケモンを奪った悪い奴なのだ。そうしている間に、ガスマスク集団が指示を出す。
「マグマッグ、火の粉!」
「ラクライ、スパーク!」
「ユキワラシ、粉雪!」
3体の攻撃が一斉にヌマクローに襲いかかる。だが少年は不敵な笑みを浮かべる。
「やっぱりそんな雑魚技かよ。そんな技でこのエメラルド様に勝とうなんざ――百年早いんだよ!
ヌマクロー、波乗り!」
ドドドド……と水が怒涛の勢いで流れる音がする。それはヌマクローの後方から出現した巨大な『波』だった。ヌマクローは意外な跳躍力で波の上にひょいと乗っかり。火の粉を、電撃を、粉雪を。そして相手のポケモンを、波が全て飲み込んだ。
完全に、技の威力の桁が違う。それがサファイアの受けた印象だった。
(この辺じゃ見たことない、それこそポケモンリーグの中でしか見ないような高威力の技……こいつ、何者なんだ!?)
驚いている間にも戦況は進む。勢いを失った波の中からは瀕死になったマグマッグと、大きなダメージを受けたラクライとユキワラシ……そして。
その上に覆いかぶさるように、ワカシャモとジュプトルが立っていた。
(まさか、波乗りはあいつらの視界を隠して新たなポケモンを繰り出すために?)
サファイアが思考する間に、二体が力をためる。そして。
「火炎放射、アーンド……ソーラービームでフィニッシュ!!」
明らかに不必要な威力で、炎と日光が二体のポケモンを焼き尽くす。圧倒的に、あっという間に3体を戦闘不能にしたエメラルドはガスマスク集団の方を向いて。
「さあどうした?まだやるってんならいくらでも相手になってやるぜ。珍しいポケモン、強力な技……完璧な戦略……全てを兼ね備えたこのエメラルド様がな!」
「ぐ、ぐぬぬぬ……我々にはもう手持ちがいない。だがこのまま逃げれば、ティヴィル様のお仕置きが!」「それはまずい!」
「どうすれば……!」
三人が慌てふためく。丁度その時、上から豪奢な椅子に座って白衣の男……ティヴ
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