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Bonus Track 1 普通じゃない μ's が 『ろこどる』 やってみた。
活動日誌5.5 Re : すたーと・だっしゅ! 2
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て、敢えて無言で首を横に振った。思い出して欲しかったから、立ち上がって欲しかったから。だから何も言わずに彼女のことを見ていたのだった。 

 だけど彼女には伝わらない。それどころか俯いてしまう。
 涙を(こぼ)そうとしている、本当に諦めようとしている。だから絵里達は助け舟を出したのだった。
 誰かが(くじ)けそうになったら、誰かが倒れそうになったら。全員で励ましあう、全員で支えあう。それが自分達 μ's なのだと全員が感じていたこと。
 それにそんな結末(・・・・・)は全員が望んでいないから。だから手を差し伸べたのだろう。
 自分達が差し伸べられた、あの時の暖かな手(・・・・)のお返しに――。

♪♪♪

「……なるほどねぇ」
「……こんな話になったんだけど……」

 全員がアイドルを続けることに了承して、全員で今後のことを話し合った。
 と言うよりも、穂乃果の頭にはローカルアイドルをやると言う野望があったらしい。
 とは言え、いつもの突発的な思いつき。そしてその場で考えた野望だったのだが。
 彼女がそれを全員に提案すると、自然と全員から賛同してもらえたのだった。
 そして公平を()す為に、少なくとも花陽達の卒業までは続ける。
 もちろんその後も続ける可能性はあるのだけど、ひとまずの区切りとして花陽達の卒業までは続ける。つまり全員が同じスタートを切り、同じゴールを迎える。
 そんな公平さを穂乃果は望んでいたのだろう。
 そこに、さきほど見せたような彼女の姿はなかった。
 純粋に、ひたむきに、自分の進むべき道だけを見据えて、それだけの為に自分のすることは正しいと、間違っていないと、我がままだろうと押し通す瞳に、全員は満面の笑みを浮かべて賛同するのだった。
 
 こんな経緯を穂乃果は雪穂に対して話した。
 話が終わると、雪穂は難しい顔をしながら瞳を閉じて答える。
 その難しい顔があの時(・・・)の絵里達に重なって恐る恐る聞き返す穂乃果。もちろん穂乃果達のファンは雪穂だけではない。
 だけど彼女達にとって雪穂は、彼女達の1番身近な理解者の1人だと思っている。そんな身近な理解者が不満に感じている活動を、自分達が楽しんで行えるとは思えない。それはメンバー全員が感じていた。
 だから全員は固唾を飲んで雪穂の次の言葉を待ったのだが――

「それが、お姉ちゃん達の望んだことなら……私が何かを言える訳ないじゃん! 頑張って!」
「応援しています!」

 パッと花が咲いたような笑顔を浮かべながら、雪穂は対面する μ's に向かいエールを送った。隣で聞いていた亜里沙も笑顔でエールを送る。
 そんな2人のエールを受けて、安堵と喜びの入り混じった表情を浮かべる穂乃果達。
 すると――

「2人
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