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Bonus Track 1 普通じゃない μ's が 『ろこどる』 やってみた。
活動日誌5.5 Re : すたーと・だっしゅ! 2
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た。だがもう我慢の限界に近づいていることを悟った穂乃果は、思わず俯いて瞳を固く閉じたのだった。
 そんな真っ暗な視界の中――

「……ふーっ。……違うでしょ、穂乃果?」
「……えっ?」

 優しげな絵里の声が聞こえてきた。
 思わず顔を上げた穂乃果の前には、腰に手を当てて「やれやれ?」とでも言いたげな表情を浮かべる3人の姿があった。

「……いつから穂乃果は、そんな風に物分りが良くなったのかしらね?」
「そうやねぇ? さっきのは穂乃果ちゃんらしくないんとちゃう?」
「まったく! あんたがそんなだと、コッチが調子狂うじゃない……」

 3人はそんなことを穂乃果に対して告げる。
 何を言っているのか理解出来ていない穂乃果に対して、絵里は微笑みを浮かべながら――

「忘れたの? 私が μ's に入るって決めた時……貴方が私にしてくれたことを?」
「…………」
「あたしの時だって似たようなものだったじゃない……正直、あの時に今のあんたみたいな誘い方をされていたんだったら μ's になんて入っていなかったわよ?」
「……絵里ちゃん……にこちゃん……希ちゃん……」

 そう告げる。無言で聞いていた穂乃果を見てにこが言葉を繋げると、絵里とにこと希は満面の笑みを穂乃果に見せた。
 そんな3人の満面の笑みを見て次第に表情が柔らかくなる穂乃果。
 穂乃果は数秒間3人と微笑みを交わしていたが、目尻に溜まった涙を人差し指で拭った。
 そして真っ直ぐに3人に向き合って、それまでの表情を一変(いっぺん)させて――
 真っ直ぐな一片(いっぺん)の曇りも無い瞳で3人を見つめると、スッと手を差し伸べて――

「絵里ちゃん、希ちゃん、にこちゃん……私達とアイドルをやってください!」

 そう言い切ったのだった。
 その言葉を聞いた絵里達は、3人とも納得の笑みを(こぼ)すと――

「ハラショー!」
「……カードのお告げ通りやね?」
「まったく、しょうがないわねぇ?」
「……えっ?」

 そんなことを告げるのだった。
 すると、まるで示し合わせたかのように、その場でピースサインを並べた。それに倣い、他の5人がピースを並べる。
 
「ほら、穂乃果……あんたがリーダーなんだから、早くしなさいよね?」
「あっ、う、うん……」

 自然と並べられたピースサインを驚きの表情で見ていた穂乃果は、にこが声をかけてきて慌ててピースを並べるのだった。
 彼女は全員の顔を見渡し、再びピースを並べられる喜びをかみ締めていた。

「……何か一言ないの? これじゃあ、始められないじゃない」

 いつまで経っても合図がかからないことに疑問を持った真姫が彼女に声をかける。

「あっ、そ、そうだよね? ……それじゃあ、今日
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