Bonus Track 1 普通じゃない μ's が 『ろこどる』 やってみた。
活動日誌5.5 Re : すたーと・だっしゅ! 1
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そんなことを考えていたのだった。
そんな彼女の脳裏に過ぎる懐かしい光景――。
大きな水溜りを飛び越える。小さな穂乃果には到底無理な大きさの水溜り。
それでも諦めなかった。例え何度も転んで水の中に飛び込んでしまって、全身が冷たくビショビショになろうとも。
自分が飛ぶと決めたことを諦めなかったのだった。
結果、彼女はその到底無理だと思えた大きな水溜りを飛び越えてしまったのである。
そして、あの日に言われた言葉――。
ことりが留学をする為に旅立とうとしていた日、講堂で海未に言われた言葉。
更に第2回ラブライブ! への出場に乗り気でなかった穂乃果に対してメンバー全員が言った言葉。
「穂乃果の我がままには慣れっこなんです。その代わり、連れて行ってください……私達の知らない、私達じゃ見ることの出来ない場所へ!」
その言葉が再び彼女の心に深く刻まれる。そして、燻っていた自分の気持ちに新たな想いが膨らみかけた。
彼女はキッと小雨の降り続ける天を仰ぐと――
「雨、やめーーーーーーーーーーーーーー!?」
今の自分の持てる精一杯の声で言い放った。
するとどうだろう。彼女の気迫に恐れを感じた天は瞬く間に彼女に従い、雨を降らすことをやめ、雨雲を散らし太陽の光を彼女へと降り注ぐのだった。
刹那、彼女の見上げた空に虹がかかる。太陽の光に降り注がれた虹は幻想的な雰囲気を醸しだしていた。
そんな虹を見上げながら彼女は――
「……うん! 人間、やっぱり……その気になれば何だって出来るんだ! 虹だってかけられるんだ! 私の我がままだって、その気でお願いすれば……9人でアイドルを続けてくれる! このまま、9人でアイドルをやりたいって言えば叶えてくれるんだ! だから――」
「……そんなことだろうと思いましたよ」
「――えっ!?」
誰に聞かせるでもなく言葉を紡いでいた。
ところが、突然返ってきた言葉に驚いて振り向くと、他のメンバーが全員揃って立っていたのだった。
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