Bonus Track 1 普通じゃない μ's が 『ろこどる』 やってみた。
活動日誌5.5 Re : すたーと・だっしゅ! 1
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突然の問いかけに戸惑いの声を上げる雪穂に――
「いや、私達が言った……限られた時間の中で精一杯輝こうとするスクールアイドルが好き! って言葉は嘘じゃないよ?」
そう言葉を繋げる。穂乃果の隣で聞いていた他のメンバーも頷く。
そんな他のメンバーの頷きを見た穂乃果は、再び言葉を繋げたのだった。
「だけどさ? 私達にとって μ's は、この9人なんだよ……確かに廃校を阻止するって言う目的の為に集まったのかも知れないけどさ? それでも、この9人だからココまで来れたんだと思うんだ――でもね?」
「……うん」
「確かに去年の春の話なんだから仕方がないのかも知れない……それは、わかっているんだけど……」
「?」
「私と海未ちゃんとことりちゃん……絵里ちゃんと希ちゃんとにこちゃん……花陽ちゃんと凛ちゃんと真姫ちゃん……それぞれに限られた時間はあるんだと思う」
「うん……」
「学年が違うんだから限られた時間が違うのは理解しているけど……私は μ's には公平な時間があるべきなんだと思うの」
「…………」
穂乃果の言葉に相槌を打っていた雪穂も、その言葉に言葉を失う。
そんな雪穂に微笑みを浮かべて――
「だからね? 私は少なくとも花陽ちゃん達が卒業するまではアイドル活動を続けるのが μ's にとって公平なんだと考えたんだ? だけどスクールアイドルとしては活動ができない……だから、ローカルアイドルをやろうって考えたの!」
最後には満面の笑みを浮かべて、そう言い切るのであった。
つまりは――
確かに学年が別々なのだから、学年毎に限られた時間は存在する。
去年のスタートに対して、絵里達には1年しかなかった。しかし1年生だった花陽達には3年あった。
スクールアイドルは卒業を機に活動の終了を余儀なくされる。だから絵里達の活動は卒業を機に終了したのだった。
これが全員同じ学年ならば、穂乃果も納得がいったのだろう。
しかし音ノ木坂学院のスクールアイドル μ's には、各学年から3人が在籍しているのだ。
つまりは、限られた時間と簡単に言っても差が生じている。もちろんそれは全員が了承していることではある。
だが、去年1年間を共に過ごしてきた彼女にとって、簡単に割り切って良い部分ではなかったのだろう。
同じ目的の為に集まり、新しい目的の為に共に頑張ってきた9人。
共に歩んでいく為に先輩後輩の垣根を越えてまで進んできた9人。
そして、スクールアイドル μ's は9人だけのものだと言い切って解散をするほどの9人。
そんな風に全員を思いやり、支えあい、歩んできた見えない絆で結ばれた9人に、卒業と言う2文字で壁を作るのを
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