Track 1 両手を広げて
活動日誌5 すすめ→とぅもろう! 3
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に、あんまり時間は稼げないからね?
私達が出て行ったのを確認して、部屋の飾りつけ班と絵里さん達を呼び戻す回収班に分かれて歓迎会のセッティングをした――そんな実に手の込んだサプライズ演出だったのだ。
ちなみに、壁などに散りばめられていた飾り――これは元から続き部屋にあったらしいんだよね。
どこにあったと思う?
隅にあるホワイトボード――いや、見たよ? 私も亜里沙も!
――でも、普通にお姉ちゃん達のラブライブ! への意気込みが書いてあったから、私達は気にも留めずに眺めていたのに――その裏に飾りが既にビッシリ貼ってあったんだって! そんなのわかる訳ないじゃん!?
あと、衣装ケース――確かに花陽さんは衣装を見せてくれた。手に取って見せてくれたのは確かだよ。
でも、衣装は9着もあるから見せない衣装の裏に隠してあったんだって!
どんな宝探しよ?
まぁ、確かに――花陽さんが衣装を取ろうとした時に、真姫さんが慌てて隣の衣装を取らせていた時があった。あれは、たぶん見せる衣装を間違えていたんだろう。
確かに、こう言うのお姉ちゃん好きそうだしね?
何となく何処に隠そうかを悩んでいるお姉ちゃん達を想像したら可笑しくなっちゃった。なんてね。
そんなサプライズ歓迎会は全員が揃ったところで、花陽さんの乾杯の挨拶により幕を開けた。
みんな楽しそうで、懐かしそうで、笑いの絶えない空間。驚きの感情はまだ癒えていないけど、心地よい空間に身を委ねていたのだった。
とにかく、ビックリだらけの歓迎会だった。
もちろん演出もだけどさ? これだけの演出を一昨日お姉ちゃんは思いついたらしい。
確かに、お姉ちゃんにも絵里さんにも入学する前から今日入部届を提出することは話してある。それが可能なのは知っていたから。
だから、絵里さん経由で希さんとにこ先輩へ連絡が入っていても不思議ではないけど? それでも卒業生の都合はバラバラだと思う。
わざわざ私達の歓迎会に出席しなくても問題ないんだし?
だけど、こうして集まってくれた。
こうして手の込んだサプライズを成功させた――とても一昨日思いついた演出とは思えないくらいに。
そんな、スクールアイドル μ's の結束力と適応性の高さに驚かされていたのだった。
♪♪♪
こうして始まったサプライズ歓迎会は、すごく楽しい時間のまま流れていった。
そう、サプライズ――私と亜里沙にとっては今までだって完全にサプライズすぎる演出だったのに、終盤の今、本当のサプライズが私達を包み込む。
とは言え別に手の込んだ演出ではない。どちらかと言えば、起こりうる想定内の出来事なのかも知れない。
でも――
私と亜里沙
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ