Track 1 両手を広げて
活動日誌5 すすめ→とぅもろう! 2
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
挨拶する――
「……生徒会長の高坂 穂乃果です!」
は?
「……副会長の園田 海未です」
へ??
「……生徒会の……南 ことりでございますぅ」
な、何???
まぁ、お姉ちゃん達がいつの間にか現れて続けて自己紹介をしていたのだった。
と言うか、ことりさん? 何で、その登場台詞なんですか?
ちなみに、ことりさんが言ったのは――
うちのお父さん世代――どちらかと言えば、お祖父ちゃん世代なのかも知れないけど。
その時代で活躍していた、往年の漫才トリオの一世風靡したツカミのネタがモチーフらしい。
まだ、お姉ちゃん達が3人でスクールアイドルを始めたばかりの頃。
ユニット名を考えていた際に、なんか漫才師っぽいユニット名を思いついたらしくて――まぁ、ただ名前を繋げただけらしいし、速攻で却下したらしいけど。
お姉ちゃんがお父さん辺りの影響からか、その漫才師の話の流れで――
「そう言えばさ? ことりちゃんって苗字が南なんだよね? ……じゃあさ?」
そんな悪巧みを、ことりさんに植え付けたらしい。
とは言え、ことりさんも完全に前のめりで聞いていたらしいからお姉ちゃんだけのせいでもないんだけどね?
そんな感じでネタをやれる機会を探していたらしい――って、今やんないでよ!?
まぁ、身内だけの時以外にやられるよりマシかも? だから、やる機会を探していたんだろうし、ね?
ただ、ことりさん――
私もお父さんから聞いただけですけど?
そのネタは別の名前の人がやってツッコミを入れられるから面白いんであって――ことりさんの場合、普通に自己紹介しているようにしか聞こえませんから!
その証拠に――
隣で聞いていた亜里沙は、私の呆れ顔を不思議そうに見ていましたし。
あと、確かにみなみには違わないんですが――字が違いますからね?
まぁ、ここまでは特に驚きはしなかった。
確かにお姉ちゃん達が続いて自己紹介をしたのは想定外だったけど――お姉ちゃん達は生徒会室にいたのだし、あとから来るのは知っていたからタイミング良く現れても不思議ではなかった。
私と亜里沙が驚いたのはお姉ちゃん達にまとめて挨拶した直後。
ことりさんの自己紹介が最後だと思っていた私達の目の前。お姉ちゃん達へまとめて一礼して、頭を上げた私達の目の前に――
「……卒業生の絢瀬 絵里よ」
「……同じく、東條 希や!」
いるとは思っていなかった絵里さんと希さんが立っていたからだ!
あっ、あと2人から少し間を置いて――
「……にっこにこにー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ