Track 1 両手を広げて
活動日誌4 リッスン とぅー ・ マイ はーと! 2
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学院生活を送れるように運営されている。学院はあくまでもサポートとしての役割に過ぎなかった。
だけど、それは生徒達が全員で学院や先輩や――全ての他人を敬い、自分達を律してきたからなんだと思う。
そうでなければ自主性とは言わないだろうし――そうでなければただの馴れ合いにしかならないだろうから。
目的が同じと言っても感じているものは人それぞれだ。
結局、自分が! と、言っている人には誰も共感はしないだろうし、身を滅ぼす可能性がある。
だからと言って、そう言う人を――自分とは違うからと、勝手に防御壁を作って隔離しようとしても先を見出すことはできない。
その人の悪い部分を認めて許し、それよりも周りへのイメージを払拭する為にはどうすれば良いのかを考えて、自分達のできる範囲で良い方向へと導いていけるように努力してみる。
みんながみんなを敬い、尊重し、支えあう――それが出来てこその自主性だと思うし。
それが出来るから友達の様に接していたとしても――固い絆と強い結束力を保てるんだと思った。
そう――今は私達の入部を認めてもらう時。
私達は別にお客として部室に来たんじゃない。
新入部員として、後輩として――アイドル研究部の部長や先輩達に認めてもらう為に来ているんだ。
たぶん普段の時なら適当に座っても問題ないだろう――だけど今日は特別。
きちんとしたケジメをつける!
だから、この席順なんだろうと思う。
今、この場にはいないけど――仮にお姉ちゃん達が先に来ていたとしても、下座に座っていると思う。
確かにお姉ちゃん達は3年生であり、生徒会役員であり、花陽さん達より年上だし――部活的にも学院的にも年齢的にも目上かも知れない。
だけど、お姉ちゃん達なら迷わず下座に座るんだと思う。
それは――
今の部長とリーダーと副部長。アイドル研究部としての主軸は2年生が担っているから。
そう――アイドル研究部にとっては2年生の方が目上だから。
相手を尊重して互いに支える。
そんな見えない部分の思いやりを持ち続けているから、お姉ちゃん達は友達のように接していても、強い絆と団結力を保っていられるし、学院は生徒の自主性を尊重できるんだと思う。
そして、そんな思いやりに応えたいから全員が責任感を持って行動するんじゃないかな?
だって、私達の目の前にいる3人の表情には――3年生から託された想いに応える、やる気に満ち溢れた雰囲気が滲み出ていたのだから。
♪♪♪
私達はお姉ちゃんの妹として、何度か μ's の皆さんとは会っている。何度も彼女達のラ
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