Track 1 両手を広げて
活動日誌4 リッスン とぅー ・ マイ はーと! 1
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
――職権乱用と言われかねない言い訳で置いていた私物を卒業と共に整理した為、次の部長へ自分の私物を貸し出すように命じていったみたい。
ただ、棚や壁に貼られているアイドルのポスターや、とある品物に関しては先代の部長の寄付らしいのだけれどね?
まぁ、実はこの話――棚の中身が部長の私物って話。
今から数分後に生徒会の仕事を終えて部室へ来た、お姉ちゃん達から聞いた話だったんだけど。
当然、私と亜里沙はとても驚いた。
だって、大きいんだよ? 部室の右の壁を! かなり占拠しているくらいの!!
3つ全部ではないと言っても、そんな大きな収納たっぷりな棚の中の物が私物って!?
話を聞いた時に、私と亜里沙は驚きと羨望の眼差しでアイドル研究部の部長。小泉 花陽先輩――花陽さんを眺めていた。
「あっ……いや、ほら……私はただアイドルが好きなだけで……そんなに凄くは……それに、にこちゃんの頃はもっと凄かったから……」
すると彼女は恥ずかしそうにそんなことを俯きながら呟いていた。
いやいやいや、これは驚くレベルですって! 普通に小さなアイドルショップとか開けそうだし。
だけど、このレベルで、もっと凄いって言わせるにこ先輩の私物って?
花陽さんの言葉を聞いて、改めてマジマジと眺めてみると――確かに右の壁の大半を占拠している大きさの棚には、多少の隙間が存在していた。
いや、本当に多少だよ? それこそ敢えて空間を作っています! って感じの隙間だもん。
お姉ちゃんの本棚より密集――いや、容量はあるのに入れていないだけなんだけどさ? お姉ちゃんの場合。
とにかく、凄かったの一言に尽きる光景なんだと思う。だけど今の光景より凄いってことは、完全に棚を埋め尽くしていたってこと?
どんだけ凄かったんだろうって気になってしまったのだった。
「そうだよぉー、かよちんは凄いニャー! だって……ほら!」
そんな私達に、凛さんは得意げな表情で答えると指を棚の方へ指して――
「幻のブルーレイBOXを持っているニャー!」
棚に置かれている、ブルーレイBOXを教えてくれた。だけど――
「あれはねー? とっても、凄いんニャー! えっと……でん……でん……でんぐり返し?」
「なに言っているのよ? ……電光石火じゃない?」
「2人とも違うよぉ。花陽ちゃんに失礼だよ? 確かぁ……伝道師?」
「皆さん、いい加減にしてください……伝達事項です!」
「そんなにフザケていると、本当に怒られるよぉ? ……電撃G――」
「「「「わーーーーーーっ」」」」
――いや、本当に怒られるよ? お姉
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ