Track 1 両手を広げて
活動日誌4 リッスン とぅー ・ マイ はーと! 1
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ち側に座ってもらえると話しやすいけどね?」
席に座った真姫さんは、私達に席に座るように促してくれた。
私達は返事をして座ろうとしたんだけど、どこに座れば良いのか迷っていた。
――だって、3人が卒業したとは言え6人はまだ在籍しているんだし。ずっとこの部室が活動拠点になっている訳だから定位置ってあるのかな? って。
そんな風に悩んでいた私達に気づいて、真姫さんはフォローを入れてくれたのだった。
「じゃあ、私は……ここ、座るニャー!」
「あんたはココッ! ……本気で言ってるの?」
「えっ? ……あはははははは……はは」
私達は真姫さんの薦めで真姫さんの向かいの席――入り口から入って右側の椅子に座る。
それを見ていた凛さんは私達の席の隣に座ろうとしたのだけど、真姫さんが自分の隣の席をバンバン叩いて誘導していた。
呆れ顔で訊ねる真姫さんの顔を見た凛さんは一瞬驚くんだけど、何かを思い出したかのように苦笑いと乾いた笑いを奏でながら、スーッと私達から遠ざかり何事もなかったかのように真姫さんの隣に座るのだった。
♪♪♪
今、私達のいるアイドル研究部の部室。正確には彼女達の実績が認められて、隣の続き部屋に練習スペースが設けられている。そんな練習スペースの続き教室。
たぶん元々は特別教室――音楽室とか理科室とか美術室。そんな感じの教室だったんじゃないかな?
あっ、音ノ木坂って言うくらいだし第2音楽室だったりして? まぁ、知らないんだけど? そんな造りの教室に思えた。
そして私達の今いる教室。アイドル研究部の部室は、さしずめ準備室って感じに思えたのだった。
とは言っても、天気の良い日は屋上や校庭や校外で練習をしているらしいんだよね。
だから基本、続き教室は彼女達の衣裳部屋兼フリースペースとして使われているのだった。
そんなアイドル研究部の部室――今、私達がいる方の教室。
入り口側から対極する壁側。つまり奥にある窓へと向かい、中央にテーブルと椅子が並べられている。そして窓際にはパソコンが置かれた机がある。
更に、入り口を入って右側の、ちょうど私達が座っている後ろの壁には大きな棚が設置されている。
その中にはアイドル研究部らしく、アイドルに関する資料が並べられていた。
もちろん、学院の部活動だから学院からの資料や書類も並べられている。それでも3つある大きな棚の内、かなりの割合を占めるのがアイドルの資料なのだと言う。
とは言っても、棚にある物はアイドル研究部の物ではなく――ほどんどが部長の私物らしい。
先代の部長である、にこ先輩が元々アイドル研究部に貸し出していたと言う
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