010話
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座を組みながら集中し続けているクラピカを眺めているシャネルには変化が良く解った。普段から人間が出しているオーラの流れが変わり始めている、恐らくまだ本人はまだ感じ取れていないだろうが放出されているオーラが増えている。体中にある精孔という穴が開き始めている。
「(これは、直ぐに感じ取れそうだな)」
意識が完全に身体の中へと向かって伸びていく、それすら感じ取れる程の集中力を発揮しているクラピカは徐々に何かを気づき始めていた。何か、暖かな何かがあると解った。少しずつゆっくりとそこへ歩みを伸ばしていく。気づけばその暖かみの先へと進み理解して行く、それが自分の中に眠っているオーラである事を。
『これが、オーラ……』
そう実感出来た時シャネルから渡されていたネックレスに込めれたオーラを気づいた。そしてゆっくりと目を開けると驚いた、自分の身体から蒸気のようなものが溢れ出し身体を覆っているのだから。そしてシャネルが酷く驚いた表情でこちらを見つめていた。
「………おいおいすげえなおい、精孔開いた直後に自分で纏を行ってる?なんか悪い冗談かよ」
「これがオーラ……確かに不思議な感覚だ……だが暖かい…」
誰かに優しく抱き締められているかのような感覚を味わっているクラピカ、とても心地が良かった。そして首から掛けられているネックレスのオーラがその大元になっているのが解った。
「このネックレスが私を導いてくれた、オーラまで連れて行ってくれた」
「そりゃおまえさんの才能だよ、俺のオーラに気づけるってレベルまで既に至ってたのさ」
「それでもシャネルの助言が無ければ出来なかった、ありがとう」
笑みを浮かべて笑い掛けてくるクラピカ、明るい笑みに思わずくすぐったい思いをしつつ笑い返す。
「ぁあ〜んじゃこれから厳しくやってくからな!特に普通の念を覚えるだけじゃなくて六式も覚えるんだから!」
「ああ望む所だ、シャネル。いや、師匠」
「クラピカ、お前俺からかってるだろ?」
「うん?何の話かな」
それからの修行は通常の物よりも激しさを増していく、特に六式に感じては完全な体術な為文字通り身体で覚える必要があり厳しさを増していく。
「そぉおらぁっ!!」
「紙絵ッ!」
六式を覚える為の修行は対戦形式、実際に戦って六式を体験しそこから練習し定期的に戦って応用すると言う物。これはクラピカの戦いの経験をつませると言う点においても良い影響を与える修行となっている。今現在も戦っているがシャネルのラッシュが起こす風圧に身を任せて回避し続けている。
「上手くなってきたじゃねえか!!なら、これは避けられるか!!」
ラッシュを止め一歩後ろに引くと右腕を大きく震わせ地面ごと抉るように爆風を巻き起こす、風圧に身を任せて回避を行う紙絵
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