暁 〜小説投稿サイト〜
幽雅に舞え!
付和雷同
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ないかということでルビーに頼み込む。
「な、じゃあ戦うのは俺がやるからさ。後ろでサポートしてくれるだけでもいいから。それならいいだろ?」
「やれやれ……じゃあ本当に数合わせだよ。ロコン、出てきて」
「よしっ、そうこなくっちゃ。いけっ、カゲボウズ!」
 仕方ないとばかりにルビーはモンスターボールからロコンを繰り出す。サファイアはいつものカゲボウズだ。初めてのダブルバトルの二人の初手は――
「カゲボウズ、影分身!」
「ロコン、影分身」
ロコンとカゲボウズの影が増えて、相手をかく乱していく。全く同じ技だが、二人の戦術の意図するところは違う。サファイアは攻撃への布石のために、ルビーは己のポケモンを守るために。
「ポケモンがいっぱいですよー!プラスル、スパーク!」
「マイナン、でんげきは!」
双子は構わず元気に攻撃を仕掛けてくる。プラスルのスパークは本体とは明後日の方向の分身に突撃して木に激突したが、マイナンの電撃波は正確にカゲボウズに向かってくる。あの博士の時と同じ、必中の技。
「カゲボウズ、新技行くぞ!祟り目だ!!」
 カゲボウズの眼前から目のような形の影が顕れ、そこから闇のエネルギーが放たれる。電撃と闇がぶつかり合い、小さな爆発が起こって相殺された。
「どうだ!これが修業の成果だぜ!」
 祟り目はこれまでのバトルで会得した新しい技だ。今までナイトヘッド以外は直接攻撃しか覚えていなかったカゲボウズとサファイアにとっては貴重な特殊技である。これで必中技に対しても相殺という手段が取れるようになった。
「そしてナイトヘッドだ!」
「〜〜!?」
 カゲボウズが巨大な影を出してマイナンを怯えさせる。相手のマイナン自体臆病な性格なのか、効果はてきめんだった。後ろを向いて逃げ出そうとする。一気に戦闘不能に追い込めるかと思ったが。
「プラスル、てだすけですよー!」
 木にぶつかってふらふらしていたはずのプラスルがすかさずマイナンの横に並び、頬の電気をパチパチと通わせる。するとマイナンは戦う気力を取り戻したようで、再び前に向き直った。
「これがリリスたちのコンビネーションです!プラスル、もう一度てだすけですよー!」
「マイナン、でんげきは!」
「だったらこっちも祟り目だ!」
 もう一度闇のエネルギーで電撃を打ち消そうとする。が……プラスルとマイナンの特性はお互いを強化し合うプラスとマイナス、おまけに手助けによって電撃の威力は大きく膨らんでいた。エネルギーを放つ目のような模様を押し切り、電撃波がカゲボウズに届く。
「くっ……打ち消しきれない!」
「ふふふふー。ダブルバトルは何と言ってもコンビネーションですよー!お兄さんはなかなか強いみたいですけど、2対1なら負けないですよー!」
「そっ
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