謎の博士、ティヴィル
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これはあげるよ。食べきれないからね」
「わかった、ありがとう」
みたらし団子のパックを受け取るサファイア。こうして二人の初めての食事は、二人が旅するうえでのルールを決める第一歩になったのだった。
そんなこんなでポケモンセンターから出る。すると耳をつんざくような笑い声が聞こえた。それと覆面男達が目に入ったので、咄嗟にルビーを手で制する。傘を差そうとしていたルビーはすぐに意図を理解して止まった。
「ハァーハッハッハッハ!!よぉーくぞ見つけましたミッツ1号!キモリ、ミズゴロウ、アチャモ……まさか本当に一人が所有していたとは意外でしたねえ。2号と3号は迷惑をかけた二人を見たら謝るんですよぉー?」
「当然でございます。一番の弟子ですから」
「「了解でございます……」」
ポケモンセンターの影から見てみると、覆面男達に指示を出しているのはがりがりにやせたいかにも研究者然として、だぼだぼの白衣を着た眼鏡の男。どういう理屈か浮遊している豪奢な椅子に座って空に浮いている。それを覆面男たちが見上げている格好だ。
「そぉーれでは、1号2号3号。持ち主がはっきりしたところで、今度は3人がかりで奪いにいきなさい。それで失敗したら……おぉーしおきだべ〜ですよぉー?」
「「「りょ、了解でございます、ティヴィル様!!」」」
どうやら覆面男たちにとって白衣の男のお仕置きは脅威であるらしい……だがそれよりも、サファイアには聞き逃せない言葉があった。
(一人相手に3人がかりで、ポケモンを奪う……本気で言ってるのか?)
(……ちょっと。あの4人に突っかかる気じゃないだろうね。まあ勝手だけど、それにボクを巻き込まないで送れよ。ボディーガードのせいで火傷を負うなんてシャレにもならない)
「お前は何も思わないのかよ……なら、俺一人で行く」
「……終わったらちゃんと戻ってきておくれよ」
わかってる、と言ってサファイアは4人の前に躍り出る。そして空に浮いている博士に言った。
「おいあんたら……さっきから聞いてれば、また人のポケモンを奪おうとする気か?人のポケモンを取ったら泥棒って知らないのかよ!!」
突然の乱入者に、眼鏡の男はぎょろりとサファイアに目を向けて。首を傾げる。青い覆面――ミッツ3号の男はあっと反応する。
「んんー、誰ですか?ミッツ3号?」
「はっ、この少年は私が誤ってバトルを仕掛けてしまった相手であります。ティヴィル様。
少年!あの件については私が悪かったからもう我々にかかわるのはやめるべきだ!」
3号はそういうが、勿論それでサファイアの気持ちは収まらない。許せないのはポケモンを奪おうとする行動そのものなのだから。
「……なああんた。テ
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