第十五話 捕虜になっちゃった
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第十五話 捕虜になっちゃった
何かドイツは捕虜になってしまいました。ところが強情なドイツはどれだけ殴られても痛めつけられても全く何も言いません。いい加減痛めつける方が頭にくる程でした。
「糞っ、ドイツの野郎幾ら殴っても吐かないな」
「どうする?」
痛めつける方も仕事です。彼にばかり構ってはいられません。ところがここで彼等にとって実に都合のいいことが起こりました。
「しょうがないな。今イタリアも捕まったし」
「あ・・・・・・」
「あ・・・・・・」
丁度ピザを食べながら連れて来られたイタリアは痛めつけられたばかりのドイツと会いました。ドイツはすぐにイタリアに何があっても言うなと思ったのですが。
「イタリア待っ・・・・・・」
「御免なさあい!」
何と何もしないうちから泣きだしました。
「何でも言うから叩かないでえ!」
「・・・・・・いや、言うなら何もしないから」
「・・・・・・泣くなよ」
まさか何かを聞く前から泣き出すとは思わなかったので聞く方も驚きでした。とりあえずイタリアから全部話を聞いたので二人を収容所に入れたのでした。
その中でドイツは。イタリアに対して言うのでした。
「御前と同盟組んで本当によかったよ」
「俺もそう思うよ」
深刻な顔で落ち込んでいるドイツに対して満面の笑顔のイタリア。実に見事なコントラストでありました。
第十五話 完
2008・1・10
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