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ドリトル先生の名監督
第八幕その八
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「今はお散歩を楽しもうね」
「こうして歩くのっていいんだよね」
 ジップは尻尾をぱたぱたと横に振っています。
「それだけで気持ちいいよ」
「運動にもなるから」
 老馬も上機嫌です。
「いいんだよね」
「やっぱり運動もしないとね」 
 ダブダブも気持ちいい感じです。
「食べるものも美味しいんだよね」
「そうよ、運動もしないとね」
 ガブガブは持ち前のお母さん気質を出しています。
「食べるものも美味しくないのよ」
「健康にもいいし」
 トートーはお空をぱたぱたと飛んでいます。
「外に出て動くこともいいんだよ」
「僕はよく動いてるけれどね」
 鼠のホワイティは少し歩けばそうなります。
「けれど動かないと何か気分が晴れないんだよね」
「そうそう、沈んだ時に身体を動かすと」
 ポリネシアも飛んでいます。
「気持ちが晴れるのよね」
「スポーツは最高のストレス解消ってね」
 チーチーは二本足で歩いています。
「そうも言うしね」
「ストレスが溜まったままだと」
「とんでもないことになるわよ」 
 チープサイドの家族は皆の周りを飛んでいます。
「それだけでね」
「だからそれは解消していかないと」
「そうそう、だからお散歩もいいんだ」
「こうして歩くこともね」
 オシツオサレツも今のお散歩を心から楽しんでいます。
「運動にもなってストレス解消にもなる」
「それがいいんだよね」
「僕もスポーツは苦手だけれどね」
 先生も言います。
「こうして歩くことは嫌いじゃないよ」
「ストレス解消にもなって」
「運動にもなるし」
「先生実際に痩せたしね」
「身体にもいいから」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「歩くことは好きだよ」
「それじゃあね」
「今は歩いてね」
「そして三時にはだね」
「ティータイムだね」
「そうしようね、それにしてもね」
 ここでこうも言った先生でした。
「日本に来て体重も脂肪率もかなり減ったね」
「外見はあまり変わってなくても」
「実はね」
「先生日本に来てから痩せたね」
「健康になったわよ」
「うん、健康診断を受けたり人間ドックに入って調べてもらったら」
 大学の職員さんとしてそうしたものを受けているのです。
「凄く健康だって言われたよ」
「血液とかもだね」
「うん、さらさらしてて他の病気もね」
 王子に答えます。
「心配ないってね」
「痛風とか糖尿病もだね」
「癌もね」
 そうした怖い病気はというのです。
「心配ないってね」
「凄く健康なんだね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「イギリスにいた時よりもね」
「そういえばイギリスにいた時は」
「健康診断はだね」
「今みたいに定期的に受けてなかったよね」

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