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遊戯王GX−音速の機械戦士−
−限界バトル−
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かに、セブン・シンズを破壊できる可能性を持ったモンスターが眠ってはいるが、その多くは召喚に条件を持つ。手札に加えただけで召喚することは出来ず、その状況下で万丈目が選ぶカードは。

「こいつだ!」

 万丈目が高々と掲げる一枚のカードには――何の絵柄も書かれていなかった。

「ナンバーズ――!」

「返して貰ったぞ! このオレに託された力をな!」

 すなわち、白紙のナンバーズ・カード。先の《強制解放》の効果は、セブン・シンズの破壊耐性効果を無効化するだけではなく、このナンバーズ・カードを取り戻すためでもあった。

「行くぞ! 《おジャマ・イエロー》と《おジャマ・グリーン》で、オーバーレイ・ネットワークを構築!」

 仲間に託された力を取り戻し、フィールドに残った二体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築。魔法陣とともに溢れんばかりの力がフィールドを支配し、雷光がフィールドに轟いていく。

「黒き雷光よ! 今こそ迷宮を突き破り、世界にその響きを轟かせ! エクシーズ召喚!」

 そして万丈目の手の内にあったナンバーズ・カードに、デュエルモンスターズらしいカードの体裁が整っていく。万丈目はそれを一瞥してニヤリと笑い、それをデュエルディスクに設置しながら、その名を声高く轟かせた。

「――《No.64 古狸三太夫》!」

 茶釜の姿から薙刀を持った鎧武者に変形していき、遂にその姿をフィールドに現した。しかして鎧を着込んでいるのは狸のようであり、そのサイズは明らかに小さく、まるでセブン・シンズには及ばない。

「古狸三太夫の効果発動! エクシーズ素材を一つ取り除き、影武者狸トークンを特殊召喚する!」

 その効果はトークン生成効果。まるで増殖したかのように、本体と瓜二つの影武者狸トークンが特殊召喚された。

「そして影武者狸トークンは、フィールドの最も高い攻撃力を持ったモンスターと、同じ攻撃力を持つ!」

「な――――」

 ミスターTの驚愕の声も束の間、今の今まで小さな狸だった影武者狸トークンが、まるで今までが幻だったように変化していく。全身に悪魔のような意匠を施した、幾つもの眼を持った銀色の悪魔――《No.77 ザ・セブン・シンズ》、そのものの姿へと。

「バトル! 影武者狸トークンで、《No.77 ザ・セブン・シンズ》に攻撃!」

「……迎え撃てセブン・シンズ! ジェノサイドスパイダーシルク!」

 ミスターTの攻撃命令とともに、お互いのフィールドのセブン・シンズが破壊し合う。悪魔のような破壊の爪跡がお互いのフィールドに刻まれていき、いつしか二体のセブン・シンズは、どちらからともなく消えていた。

「トドメだ……」

 ――そして残るは、万丈目のフィールドの《No
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