無印編
ジュエルシードを求めて
少女との出会い
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め後は2人の意思次第だ。即ちユーノ同様補助に回り、なのは嬢の危険を限りなく排除する、またはお役御免と地球を去る。
「僕としてはキーラの都合が良ければ手伝って欲しいんだけど……なのはを危険な目に遭わせたくないし……」
「都合の方は良い。取り急ぎの用事は無いからな。……後は、君はどうだい?」
「私は……ユーノ君に任せるよ。魔法の事とかまだよく分からないし。……でも、今日みたいに、どうにもならない事が有ったときにキーラ君が居てくれると心強い、かな」
「そうだね。……じゃあ、お願いしても良いかな?キーラ」
本音は違った。俺はこの子の傍を離れたく無かった。かつて守ると誓い、異性として愛し、守れなかった主。その面影を持つ少女と見えた時、涙が溢れそうになった。理性では別人だと分かっている。
長く生きたせいで記憶が風化し、少しズレた印象とマッチしてしまっただけかもしれない。守れなかった彼女の面影を感じる少女を代わりに守ってやる事で自己満足しようとしているだけかもしれない。それでも―――
「ああ。よろしく」
―――制御の利かない感情の奔流が理性を越えてしまった。
この出会いはいつかきっと安くない代償を払うことになるだろう。あの惨劇を繰り返す事になるかもしれない。どんなに俺が足掻いても手の届かない力の及ばない事があるかもしれない。
それでも、
「じゃあ、キーラ君も私の事、名前で呼んでね♪」
「……了解。よろしく、なのは」
……破滅の出来事が、起こらないことを信じよう。
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