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魔法少女リリカルなのは 永久-とわ-の約束
無印編
ジュエルシードを求めて
少女との出会い
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封印出来ない」

 キーラ……くん?誰だろう?

「引くって……ジュエルシードは??」
「このままじゃなのはが危険だよ。厳しい言い方だけど、街が多少被害を被るのも覚悟で引き揚げるしか……」
「そんな……!?」

 こんなものが暴れたらタダじゃ済まない。すぐ後ろは住宅街、人だっている。

「ダメだよ……そんなの!」
「僕だって嫌だ……だけど、ここでなのはがやられたら、もう止められる可能性がある人は居ない……」

 ユーノ君が顔を伏せて首を振る。悔しい。昨日の夜、ようやく見つけた自分にしか出来ない、誰かのために頑張れること……それがもう……

「なのは……」

 魔法の事は何も分からない。だけど、ここは意地を張ってはいけない事だっていうのは分かる。

「あれ……?」

 だけど、

「なのは!?」

 どうして私はレイジングハートを構えているのだろう?攻撃魔法なんて知らない。イメージも出来ないからレイジングハートが自動発動する事も無い。

「諦めなく、無い……」

 それでも、何か出来ること。たった1つだけ覚えた防御魔法で何とかする。

「やらなくちゃ……私が」

 私だけが戦える力を持っている。だから……使わなきゃ。私にしか出来ない事を、私がやるために!!

「力を貸して、レイジングハート!」
【All right??】

 杖を握り直し、獣――最早怪物――を精一杯睨み付ける。怪物は嘲笑うかのように牙を剥くとゆっくりと前足を振り上げ、押し潰そうとしてきた。その時、

「―――良い覚悟だ」

 巨大な何かが怪物を押し潰した。スタッ、と私の足元に着地したの小さなは白い子狐。閉じていた目を開けると宝石のように綺麗な赤い目が私を見つめた。
 振り向いた直後、その目を見開くと驚いたように大声を発した。

「!?……ミリィ様!?」
「ふぇ?」
「っ、……ああ、いや。人違いだ……封印の準備してくれ」

 白い子狐はまた前を向くとスタスタと地面に伏している怪物に歩んでいく。

「あ、危ないよ!離れて…「なのは!!」…ユーノ君?」
「封印の準備を、キーラが暴走体を抑え込んでくれるから」
「う、うん」

 キーラ君……ユーノ君がさっき言ってた人……というか狐だから友達?レイジングハートをシーリングモードにし、キーラ君の小さな後ろ姿を見詰めた。








『キーラ、遊ぼ♪』『キーラ良い子。ご褒美あげる』『え、要らない?……うぅ、何で?』『最初からそう言いなってば、素直じゃないな〜♪』

(ミリィ様……)

 予感していたのだろうか。最近の妙な夢はあの子に出会うことを告げていた?予知夢と言うのはまだ研究段階で不確定のものだった筈だが……。


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