009話
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「や、やっと終ったぁ………戸籍登録ってどんだけ時間が掛かるんだよ……」
「本当に遅かったなシャネル」
「クラピカァお前まで言うかぁ?」
端的に言えばシャネルの戸籍作りは難航した、転生者と言う立場もあり一から戸籍を作らなければならなかった。その為に病院で精密検査を受けたり住居を指定したりと色々と面倒な事が多かった。一番だったのがハンターライセンス、それを元に戸籍を作りに来た人間など初めてなのか難航した。結果としてシャネルがパドキア共和国に到着した時には既にキルアをゴン達が連れ戻した後だった。その時のシャネルは酷く落胆したと言う。
っと言う訳で予定通りクラピカに対する指導が開始される事となった。どうやら9月1日にヨークシンシティに集合する約束を立てたらしくそれに従って修行をする事となった。
「つう訳で六式の指導に入るわけなんだけど……あっそうだ、プロハンターになったなら教えても良いんだったよな」
「教える?何をだ?」
「"念"さ」
森の中、不敵笑ったシャネルの顔。それを見たクラピカは何処か高揚感を覚えつつも念と言う言葉に首をかしげた。
「"念"……?何かの隠語か何かか?」
「いや直球的に念って名前なのさ。念っつうのは生命が持ってるエネルギー、オーラを自在に使う事の総称だ。まあ超能力みたいに近い何かっていう認識で今は良い」
「生命エネルギー……突拍子も無くあまり信じられないのだが……」
そうだわなっと言葉をこぼす、いきなりこんな話をされてはまるで何か怪しげな物への勧誘か何かと思われて可笑しくは無い。ある意味正しい反応に笑いつつも証拠を見せるとシャネルは言う。だらんと両腕を下げ、意識を集中する。ゆっくりと腕を挙げ両手を重ねる。
「……いただきます」
「はっ?」
いきなりの食事の挨拶宣言に呆気に取られるクラピカ、一体何をしようと言うのか理解出来なかった。構えを解くと少々遠くにあった大木へと真っ直ぐとターゲットを決めるかのように視線を向けた。そして両腕を大きく引く、その時クラピカは深く理解は出来なかったが何か、シャネルの腕が異様な存在を放っているのが解った。
「戦闘食事、フォーク、ナイフ!」
そのまま突き出すと遠くの大木にデカデカと穴が複数開いた、そして木は不自然に揺れ動き捻り切られるように倒れると次々と切り刻まれていき焚き火をするにはちょうどいい薪の山となっていた。何かが起こったのかクラピカは全く理解出来なかった、六式によるものかと思ったが全く違う何かだと直感した。
「これが念だ。プロハンターには必須条件、話を聞く限り新人は念を念を使えるハンターに習うらしい」
「で、では私はシャネルから!」
「そう、念と六式を教える」
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