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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
帰郷-リターンマイカントゥリー-part3/慈愛の勇者と
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せられた。
「そう、僕も地球の人間だよ。といっても、話を聞く限り、君たちの地球とは異なる次元のものだけどね」
サイトはあれから、ハルナの手前なので自分がウルトラマンであることを隠しつつ、自分たちの素性を明かした。ムサシも、噂でこの世界にもウルトラマンや怪獣が現れていることを聞き及んでいたらしく、自分の知らないウルトラマンや怪獣の情報を求めていた。
「しかし、ウルトラ兄弟とか宇宙警備隊…そんな組織がこの次元では存在しているんだね。それに半世紀近くも怪獣たちと戦っていたなんて、なんだかすごいな…」
「でも、春野さんの方だってすごいことになってるじゃないですか。怪獣が…それも普通に大きな種類のが人類と共存している話なんて…」
ムサシの世界、通称『コスモスペース』の地球でも怪獣たちは数え切れないほど出現した。しかし、ムサシの地球の人々は科学調査サークル『SRC』を設立し、『共に生きる存在』として、天災的な存在である怪獣たちを絶滅危惧種の野生動物のように大切に接する姿勢をとったのだ。ムサシはその傘下に当たる防衛チームにして怪獣保護チーム『TEAM EYES』に所属して活躍したことがあり、怪獣と強固な絆を結び合ったほどの男だった。
確かに怪獣たちは、サイトたちの世界ではあまりよい印象を得られていない。中には悪意を持って暴れる個体もいたし、脅威という意味では同類に当たる悪の宇宙人たちの存在と混同されやすい。ピグモンのように、人間に敵意を持たない怪獣や異星人もいたのだが、50年という長い年月の間、怪獣や星人の被害を受けて辛い思いをしたがために、怪獣や異星人を憎む人たちのほうが珍しくなかった。
だから新鮮だった。ムサシのような、『怪獣は共に生きる存在であることが当たり前の世界』からやってきた人間が。
「そんなことないさ。僕たち人間は、命の重さを知っておかないといけない。だから、怪獣を殺さず、保護するという道を選んだだけ。けど、サイト君たちの世界だと、そういった風潮はないみたいだね」
「……ええ」
彼が怪獣の命を人類と同じくらい尊重していることを推していることもあり、答えにくい質問だ。だが、彼の世界と比べてサイトたちの地球はそのとおりだから否定できない。かといって、敵意のない怪獣や星人を全部殺しつくすほど、サイトの地球…M78世界の地球は非情ではない。
「でも、危ないんじゃないですか?怪獣って、大きいし力も強いし、それに人間みたいに考えて行動できるわけじゃないですし…」
ハルナの言うことも最もだ。怪獣と人間とでは、生態も暮らし方も、野生動物との差以上に違いがある。怪獣からすれば、街やそこに住む人たちの命など意に返さないのではないか?そんな異なる種族同士が同じ世界で生きるというのも難しいに違いない。
「そうだね。僕が所属していた組織のことを聞いたら、そう
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