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嫌われの忌み子あれば拾われる鬼子あり
第1章 第4話 忌み子は忌み子
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…」

「ぁ…ぁぅ…」

レイはまっすぐマリーと目を合わせる。マリーは緊張からみるみる顔を赤くしていく。
それをそこにいる全員が見ることしか出来なかった。仮にこのままレイがマリーに危害を加えてもレイには何も出来ないという事がそのオーラでわかるからだ。
レイはマリーの頭にゆっくりと手を乗せる。

「良いものを持っているな。気に入ったぜ」

そのままマリーの頭を撫で、ルイスね特徴的な八重歯をチラつかせながら笑った。
その光景を見てその場にいる全員が安堵した。
だが、それをぶち壊すように1人の男の声が響いた

「身長約173cm、体重約61kg、青髪の黄眼、頭には角が生えている、現在は執事服に身を包んでいる、そして、周りには常に怨霊が憑き纏っている…と。全部当てはまるな」

全員がその声の方へ…食堂に備え付けてある窓の方へと目を向ける。
そこには片目が無く、片腕が無く、片足が無く、片耳が無い男が壁に寄りかかりながら立っていた。
男はそのまま言葉を続けた

「言いたい事はわかる、誰だ?だろ。答えてあげるよ。吾輩の名前はガイア、『チャリオット』の騎士だ」
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