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ラブライブ! コネクション!!
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 私達の脳内に響いたはずの掛け声が何故か鼓膜(こまく)から聞こえてきた。
 思わず壇上を見つめると、お姉ちゃんが天高くピースサインを掲げていた。
 会場内には笑い声が溢れている。壇上袖(ぶたいそで)では頭を抱える海未さんと、それをなだめることりさん。
 どうやら、お姉ちゃんの突発的な行動だったんだろう。
 ううん――突発的な行動なんかじゃない。そして前言撤回(ぜんげんてっかい)
 お姉ちゃんはずっと私を気にしていたんだね?
 だから私達を応援する為に掛け声をかけてくれたんだね?

 その証拠に(かか)げた腕を水平まで下ろして満面の笑みでピースサインを私達に見せているお姉ちゃん。
 本当に、もぉ――お姉ちゃんには敵わないな?
 私はお姉ちゃんに向かって、そんな意味合いの苦笑いを返すのだった。 

♪♪♪

 こうして、私の音ノ木坂の学院生活は暖かさと希望に満ち溢れた空間の中、始まるのだった。
 まだ先のことなんて何も見えてこない――当たり前だ、今日入学したんだから。
 だけど――
 3年後の卒業式。
 この制服を身に包んで校門を最後に通る時に、やりきったって。駆け抜けたって。
 亜里沙に、両親に――そして、大好きなお姉ちゃんに!
 胸をはって笑顔で答えられるように。
 私、高坂 雪穂は学院生活を全力で楽しむ!
 そんな決意を胸に秘めながら、この学院を眺めているのだった。
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