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ラブライブ! コネクション!!
Track 1 両手を広げて
活動日誌0 ミュージック・スタート! 1
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て言われた気がしたから。
 だから、私の表情を見ていた2人は何も言葉を繋げなかった。ううん――繋げる必要はないって理解していたんじゃないかな?
 私はお姉ちゃんの妹で、2人はお姉ちゃんの親友――そんな感じ。
 その後は、恥ずかしそうにソッポを向いている横顔を無言で優しく見守られていたのを覚えている。
 
 もちろんお姉ちゃんに話しても――
「えー? そんなことないよぉ。みんなの力なんだよ? 私、何もしてないもん」
 って、本気で言い返してくるんだろうけど。

 でもね、お姉ちゃん?
 他の μ's の皆さんや学校の皆さん。そして μ's を愛する人達は、きっとわかってくれているんだよ?
 お姉ちゃんが諦めずに頑張ってきたから、みんなが集まってくれたんだよ?
 お姉ちゃんが諦めずに頑張ってきたから、みんなの願いが叶ったんだよ?
 それは μ's を愛する人達の1人として。近いところから μ's を――お姉ちゃんを見てきた私が保証するよ?

 だから――
 そんな μ's を作った立役者は、紛れもなくお姉ちゃんなんだと思っている。

 そして去年の1年間でお姉ちゃんは文字通り光輝いた。
 学院の危機をスクールアイドルとして救った。スクールアイドルの祭典、ラブライブ! で頂点に輝いた。一躍(いちやく)注目を浴びる存在になった。
 とは言え、スクールアイドルになったのも去年だった。基礎だって何もしていない状態からのスタート。
 そもそも、スクールアイドルをやるキッカケって、私が持っていたUTXの入学案内だって言うし。
 つまりは、全てが去年1年間で始めて、叶えた物語(・・・・・)

 そう――
 お姉ちゃんは文字通りやりきったんだ! たぶん誰よりも濃密で光に()(あふ)れた1年だったんだと思う。
 だから、お姉ちゃんが言う1年もある(・・・・・)って言葉は誰よりも重く、説得力のある言葉なんだよ? 少なくとも、私には。

 それにね? 確かにお姉ちゃんと過ごせる時間は1年なのかも知れない。
 だけど、お姉ちゃんに素敵な仲間がいるように、私の隣には亜里沙がいる。
 彼女との時間は3年もあるんだ。そう、濃密で満ち溢れた1年が3倍(・・)あるんだ。
 だから、お姉ちゃんよりも濃密で満ち溢れた時間を亜里沙と過ごしてやるんだから!!

 今までは、ただ応援しているだけの存在――ただ、勇気と希望をもらっているだけの存在だった。
 だけど、今日からは違う。私も音ノ木坂の生徒なんだ。
 1年間とは言え、お姉ちゃんと同じ校舎で同じ時を刻む。そして、亜里沙と共にアイドル研究部に入部して、お姉ちゃん達の背中を追いかけるスクールアイドルになるんだ。
 だから、これからは同じ景色を見て、同じように悩ん
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