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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十話 巻き返しは可能でしょうか?生き残りは可能でしょうか?
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中立を保った場合はどうなることやら。」
誰ともなしに話しかけているようだったが、相手はちゃんといた。ヴァリエ、そしてエレイン・アストレイアである。
『無理よ。ラインハルトとヴァンクラフト大将の麾下はせいぜい二個艦隊30000隻前後。原作では正規艦隊の半数以上をもって貴族連合を相手にしていたけれど、それだって半年かかったわ。条件が圧倒的に悪すぎる。』
と、ヴァリエはきっぱりと断言した。
『まさか二個艦隊で双方の陣営を相手取るなどと、さすがのあなたも言わないでしょう?』
と、エレイン。
「わかっているわ。まぁ、無理よね〜。原作ではラインハルトは元帥府を開設していたわ。あれは自身の権限の範囲内であれば、部下のスカウト、登用、昇進、任命は思いのままだっていうある意味物騒なものなんだもの。そういう地位につけたからこそ、貴族連合軍を相手に優位に政略・戦略を展開することができたんだもんね。さすがに今『やれ。』と言われてもそりゃ無理だっていうのはわかっているわよ。」
『わかっているんなら、早いところラインハルトを元帥に昇格させる方法を考えなさいよ。』
ヴァリエが仏頂面で言う。
「無茶言うんじゃないわよ。人事局だってカカシや木偶の坊ぞろいじゃないんだからね。どうやって手柄もなしに大将から2階級特進させるっての?戦死でもしてもらうわけ?」
『そういうときこそ、皇帝陛下のご寵愛を利用すれば・・・・いや、無理だわね。いくら何でも皇帝陛下が人事に口を出すようなことは――グリンメルスハウゼン子爵閣下を大将に仕立て上げたことはあったけれど――そうそうできないわよね。それも2階級を一気に若しくはあまり間を開けないで昇格させるなんて。』
「そう言う事。私から言わせてもらえば、ここは一時の恥を忍んで、双方どちらかの陣営に味方し、一方を片付けた後もう一方をつぶすのが理想かな。もちろんその間には同盟の侵攻がないようにあらゆる手を尽くすって前提が付いているけれど。」
アレーナの言葉を聞いた2人が一様に重い吐息を吐いていた。どうも後味が悪い。少なくとも正面から堂々と戦って勝利をつかむというラインハルトのイメージに(リンチらを利用したり、モルト中将を犠牲にしたりと、そのイメージにそぐわない面は確かにあったが。)そぐわない。
「もっとも、それをラインハルトが良しとするとは、私には思えないけれど。」
半ば寂しそうな、半ば諦めめいた口ぶりだった。
『どうするの?まさかとは思うけれど、自由惑星同盟との交渉を決裂させ、再び戦乱状態に突入させようというの?』
ヴァリエの言葉にアレーナは肩をすくめた。
「まさか。私たちからそんな真似をすれば、ラインハルトたちは怒るわよ。『自分たちの出世のために人民の命を生贄に捧げるのですか!?アレーナ姉上!!』とかなんとか言いそうだもの。それに、そう
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