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ラブライブ!サンシャイン!!〜千歌キチとAqoursの夢の軌道〜
第3話:ダイスキ→カガヤキ
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周囲に聞こえないくらいの声で、そう呟いた。
僕の嫁とか言っておきながら、1人の女の子を助けてやることすらできなかった。そのことは、少しばかり自分の心を傷つけている。何もできなかった自分が悪いのだが。
……っと、どうやら終わったみたいだ。
体育館の至る所から拍手や歓声が、石油を掘り当てたかのように湧き出る。辺りを見渡すと、理事長や、ついこの前勧誘したが断られた1年生の子たちもいた。
結果?言わずもがな、大成功だ。
「彼女たちは言いました!!」
「スクールアイドルは、これからも広がっていく、どこまでだって行ける!どんな夢だって叶えられると!!」
曜と梨子が、会場全体に響き渡る声でそう言った。
が、なぜかいつの間にか生徒会長がステージ下、3人の目の前に仁王立ちしていた。あ野郎……また何か余計なことでも言いに来たのか。
「これは、今までのスクールアイドルの努力と、町の人たちの善意があっての成功ですわ。勘違いしないように!!」
詰まる所、お前らの力だけで成功したわけじゃねぇんだよと言いたいのだろう。あーイライラする。でも、ここで僕が出てもなんの意味もない。自分の感情を抑え、静かに黙っていることにした。
辛辣な言葉に、センターの少女は彼女なりの返答をする。
「わかってます!でも……でも、ただ見てるだけじゃ始まらないって!うまく言えないけど……今しかない、瞬間だから!」
高海千歌。桜内梨子。渡辺曜。Aqoursは、手を取り合って、最後に告げる。
「「「だから……輝きたい!!」」」
────雨雲の隙間から、力強く日が差し込んでいた。
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