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ラブライブ!サンシャイン!!〜千歌キチとAqoursの夢の軌道〜
第3話:ダイスキ→カガヤキ
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スクールアイドルなど、やらない、やれないと思った。自分にはピアノがあるから。
そんな葛藤が続いていたとき、少女に言われた。「スクールアイドルをやってみて、笑顔になれたらまた弾けばいい」──と。
彼女は、"自分を変えたい"という意思の持ち主だ。
「あきらめない気持ちと!」
渡辺曜。彼女は、いわゆる凡人ではない。天才だ。
高飛び込みで高校トップレベルの選手であり、コスプレが好きだからと言って、自分でデザイン製作まで行ってしまう。慣れていないはずのチラシ配りを簡単にこなし、ダンスのズレなどにもすぐ気付く。才色兼備、まさしくそんな言葉が似合う、ある少女とは対照的な人間だ。
そんな彼女が、小学校のときから抱いていた思い。それは、少女と共に何か夢中になることをやりたいという思い──それは叶うことなく、彼女の心の底に沈んだままだった。
しかし、高校2年生にして、やっと叶うときが巡ってきたと確信した。少女にも夢中になって、本気なれるものができたんだ──と。それがスクールアイドルだった。
彼女は、"一緒に夢中になりたい"という意思の持ち主だ。
「信じる力に憧れ、スクールアイドルを始めました!
目標は──スクールアイドル、『μ's』です!!」
そして、高海千歌。
彼女は、普通だ。ずっと頑張ってきたことがあるわけでもない。大好きなことがあるわけでも、夢中でのめり込んできたこともこれといってない。飽きっぽくて、何か始めてもすぐにやめてしまう。将来こんな風になりたいという夢があるわけでもない。故に、普通だったのだ。
そんなときに出会ったもの―――"μ's"。
その出会いは衝撃だった。彼女と同じどこにでもいる普通の高校生が、キラキラしていた。輝いていた。そして、いつの間にか夢中になっていた。「この人たちが目指したところを、自分も目指したい」と思うようになっていたのだ。今まで何もなかった彼女が、普通だった彼女が、変わる時がきたのだ。
彼女は、"輝きたい"という意思の持ち主だ。
そして。この3人の他に、"もう1人のAqoursメンバー"と言っていい人物がいる。
野鷹孝紘。彼は、千歌のためにスクールアイドルを知り、千歌のためにAqoursの手伝いを始め、誰よりも身近な位置で彼女たちを見てきた。
頭の中はいつでも千歌、千歌、千歌。基本的になんでもそつなくこなすところは曜と似ているが、彼女ほど器用ではなく、いわゆる器用貧乏な人間。口も悪く、色々残念な人間だと思われがちな彼だが、孝紘がいなければ今のAqoursは存在しなかった。
そんな彼の意思はただ1つ。"千歌が見る世界を、僕も横で見ていけるように
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