暁 〜小説投稿サイト〜
ラブライブ! コネクション!!
Next Season
Unseal Operation (グランドプロローグ)
活動日誌− み・はミュージックの・み!
[5/6]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
ち着いた声色に、活動内容を説明されていた時のような、表情を落ち着いたものへと戻して話を聞いている。

「 μ's を中心とした、スクールアイドルの力によって、ラブライブ! はドーム大会が開かれるまでなり――」
「今年もまた、ドーム目指して、予選が開始されることになったのです」

 雪穂と亜里沙は、此処にはいない親友。隣の部屋に待機している後輩達へと想いを馳せ――
 輝かしい大空へと巣立っていった先輩達へ。
 産声をあげて眩しい青空を仰ぎ見ている新入生達へ。
 そして受け継いできた想いを、今度は託す立場になる自分達へ――。
 託された想いを胸に刻み込むように、言葉を紡いでいたのだった。

「「――そして……」」

 彼女達は一瞬だけ、顔を見合わせて微笑みを交わすと、前を向いて声を揃えて言葉を紡ぐ。
 
「「 μ's の最後のライブは――」」

 この言葉を放った瞬間、彼女達は心の中で吹き出し笑いの感情に苛まれる。
 最後のライブ――確かに表現的には間違いではない。
 しかし、彼女達は知っている。自分達の言葉にした『最後のライブ』が『ファンの知る最後』のライブであることを――。
 とは言え、自分も知らない穂乃果達の『本当の意味での最後のライブ』の話などできる訳もない。
 周りも――ファンや学院のほとんどの生徒達も知らないのだから、最後のライブと言っても問題はない。
 だけど自分達は知っているから、心の中で付け加えた「みんなが知ってる物語の」と言う言葉に吹き出し笑いの感情を覚えていたのだろう。

 ここで一呼吸を挟み、彼女達は満面の笑みを浮かべながら――

「隣の部室に移動して、歓談をしながらでも話をしたいと思います」
「飲み物やお菓子もありますし、ライブ映像や衣装。先輩達の残していった活動日誌の一部も閲覧できますから、楽しんでいってください」
「もちろん私達への質問も受け付けますので、気軽に声をかけてもらえると嬉しいです、これで説明会を終了します……お疲れ様でした」
「お疲れ様でした」
「――お疲れ様でした。……それでは、中の方へどうぞ?」

 隣の部室への誘導を兼ねて説明会の終了を伝えたのだった。
 雪穂と亜里沙の労いの言葉と共に隣の部屋へと繋がる扉が開かれ、後輩達が労いの声をかけながら新入生達を中へと誘導する。その言葉に列になって中へと進む新入生達。
 彼女達の表情が晴れやかで、楽しそうで、充実しているように見える。
 隣の部屋へと進んでいく、そんな彼女達の姿を後ろから眺めていた雪穂は、軽く安堵のため息をついていた。
 すると彼女の肩を優しく叩く、小さな拳の感触を覚える。
 振り向くと、亜里沙が優しい微笑みを浮かべながら、部長の責務を労うように、軽く肩を叩いてくれていた。
 雪穂は亜
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ