Next Season
Unseal Operation (グランドプロローグ)
活動日誌− み・はミュージックの・み!
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後輩達の為。立場は違えども学院の為に頑張っている親友の為――
雪穂と亜里沙は自分達の責務を全うする為に、新入生へと説明を始めるのだった。
まずは軽く自己紹介を済ませて、活動内容――在籍人数や活動場所。活動時間や練習内容。
そしてメインとなるライブやイベントへの参加などの話を簡潔に説明する。
終始、希望と羨望の眼差しで見つめてくる新入生を眺めながら、心の中で苦笑いを浮かべる雪穂だった。
確かに憧れて部室を訪ねてきたとは言え、今までの内容は言ってみれば事務的な内容だった。
自分の意志があるにせよ面白い話でも興味が湧くような話でもないはず。
まだ自分が中学3年生だった頃。学院存続の為だと絵里のオープンキャンパスでの演説の練習に付き合ったことがある。
しかし、あまりにも興味が湧かなかったからなのか、雪穂はその場で居眠りをしてしまうのだった。
そんなことを思い出して、今年の新入生はやる気があるのだと感じていたのだった。
それは部活の為、先輩の為、親友や後輩の為。きちんと説明する必要があるからと考えた内容とは言え――
自分自身が興味が湧かない説明だったからなのかも知れないのだが。
そして数名程度の質疑応答を設けたあと、話はスクールアイドル――主に μ's の話題へと流れていった。
すると新入生の口から感嘆の声が漏れ始めて、更に瞳を輝かせて真剣に聞こうとする表情へと変化していく。
それを見た雪穂は「やっぱりね?」と言いたげな表情で亜里沙に目配せした。
そんな雪穂に同じような表情で返す亜里沙。
当然こうなることは予想していた。だから最後に活動内容を話しても頭に入らないだろうからと、最初に持ってきたのだった。
新入生の表情に比例するかのように。期待に応えるかのように。
先ほどの説明とは打って変わって、穂乃果達の軌跡を熱く語る雪穂と亜里沙。
しかしそれは単純に、自分達の大好きな μ's の話をするファンとしての2人の姿なのであった。
自分達が入学する前。穂乃果が μ's を結成してから今まで――。
彼女達を1番近くで見続けてきたファンの語る内容に、新入生達は心が踊り、胸をときめかせ――
時には笑い声が漏れ、すすり泣く声すら聞こえるほどに、聞く者の心を揺れ動かしていたのだった。
「……フーッ。……スクールアイドル μ's ――それは、この音ノ木坂学院で生まれました」
「学校を廃校から救い……大会で優勝するまでに……」
「私達はその想いを受け継いで、今まで活動してきました……」
彼女達の話は終盤に差し掛かり、まとめの部分へと到達する。
一呼吸をしてクールダウンを済ませた雪穂と亜里沙は冷静な表情を取り戻し、改めて説明を始めた。
見ている新入生も先輩達の優しく落
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