Next Season
Unseal Operation (グランドプロローグ)
活動日誌− み・はミュージックの・み!
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っている。
そして、穂乃果と絵里の妹である雪穂と亜里沙には姉達の――
穂乃果と絵里の残した、さまざまな想いが詰まった『リボンの色分け』だと感じているのであろう。
同時に、運営ですら変えていった姉達の影響力と絶大な人気による人望。
学院に残していった威光と伝説の名前と功績。もう誰も残っていない現在――
受け継いだ者として姉達の栄光を絶やさぬように、新たな光を照らし続けていけるように。
花陽達の想いを託された新入生の水色のリボンを眺め、自分の絵里達から託された緑のリボンを見つめて決意を新たにしているのだった。
♪♪♪
「おーい?」
「――んぉ!」
「おはよぉ」
「……遅いよぉ?」
「えへへ……ごめぇん」
彼女が周りを眺め、思い出に浸りながら校舎の入り口を目指して歩いていると、彼女の耳に聞きなれた声が聞こえてくる。
その声に気づいた彼女は足を止めて、声のする方へと振り向く。
すると雪穂同様、共に歩んできた制服に身を包んだ彼女の親友。絢瀬 亜里沙が彼女の方へと近づいてくるのだった。
目の前に来た彼女に苦笑いを浮かべて声をかける雪穂。そんな彼女の言葉に苦笑いで返す亜里沙。
2人はどちらからともなく、目の前を流れる真新しい制服の波に紛れて、校舎へと歩き出すのだった。
「良い? まずは1年生に私達の活動の内容を伝える。もし興味を持ってくれたら、今度はライブに来てもらう」
「だぁいじょうぶ……任せて!」
「本当かなぁ……」
新入生達の波から離れ、校舎に入り自分達の教室へと歩いていた雪穂と亜里沙。
彼女達は先輩達が託していった『アイドル研究部』を明日へと繋げる為。新入部員の勧誘を兼ねた説明会の為に話し合っていた。
そう、彼女達はアイドル研究部の現在の部長と副部長。
入学式である本日の放課後より始まる、部活説明と言う責務が彼女達の小さな肩に課せられている。
色々な想いを感じている彼女達。言葉尻こそ普段通りの会話であるが、真面目に話し合いながら教室へと向かう雪穂と亜里沙なのであった。
♪♪♪
「新入生の皆さん、入学おめでとうございます。今日から皆さんは、この音ノ木坂学院の一員です。これから始まる学院生活を是非とも楽しく、充実したものにして欲しいと願っております」
此処は学院の体育館。室内では今年度の入学式が厳かに執り行われている。
新入生への祝辞を述べながら壇上に立つ音ノ木坂学院理事長――南女史は、壇上から見下ろす光景を眺めて、ふと数年前のことを思い浮かべていた。
そう、廃校の危機に瀕していた学院。それを救った9人の女神達のことを――。
その彼女達が託していった、希望に満ち溢れた目の前の光景を目にした南女史は心の中で、役目を終えた9人の女
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